西武・平良に“クローザー手当” 先発かなわずも納得「条件良かった」 球団「抑え含めたリリーフとして」
起用法を巡って契約を保留していた西武・平良が救援再転向を決めた。埼玉県所沢市の球団事務所で2度目の契約交渉に臨み、5000万円減の来季年俸2億円プラス出来高で更改。「結論、来年は中継ぎをやります。条件が良かった」と納得した表情で説明した。 3日の初交渉では先発希望を伝えるも、球団から中継ぎ起用を提案され「中継ぎをする理由が僕にはない。先発の方が貢献できる」と保留。その後は複数回の話し合いを重ね「金額を含め、インセンティブもかなり付けてもらった。責任を持ってやりたい」。詳細は明かさなかったが、抑え起用に向けた出来高が提示されたとみられる。広池浩司球団副本部長は「中継ぎというよりも、抑えも含めたリリーフとして話をしている。来季に向けて非常に明るい材料」と配置問題の決着に安堵(あんど)した。 今季は先発で開幕を迎えるも右前腕の張りで5月に離脱。8月からは救援に配置転換され17試合で2勝0敗、防御率2・12と安定感を示していた。21年は20セーブを挙げ、22年はセットアッパーとして61試合に投げ防御率1・56で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。今季の抑えだったアブレイユは残留交渉を進めているが、去就は不透明。西口新体制に「守護神・平良」は不可欠な存在だった。 22年オフの交渉では保留した後に先発転向を勝ち取ったが、来季はその思いは封印。将来的なメジャー挑戦を表明している160キロ右腕は「22年が一番良かったので、そこを超えられるように」とブルペンでフル回転する。(福井 亮太)