「周りを笑顔にする」さくらジャパン・及川栞の笑顔と健康美の原点。キャリア最大の逆境乗り越えた“伝える”力
さくらジャパンを目指す子どもたちへ
――2大会目のオリンピックを終えたばかりで少し気が早いのですが、今は4年後のロサンゼルス五輪や、ご自身のキャリアの未来図をどのように描いていますか? 及川:現役はまだ続けたいので、プレーを通じて次世代に伝えていきたい部分もありますし、いろいろな活動を通して「さくらジャパン」になりたいという子どもたちを増やすことや、日本ホッケー界を強くして、世界で勝っていくための活動を続けていきたいと思っています。 ――最後に、さくらジャパンを目指す子どもたちへのメッセージをお願いします。 及川:もしも自分がやりたいと思っていることや、「こうなりたい」と思ったことがあるなら、まずは考えずにチャレンジしてほしいし、行動に移すことを意識してみてほしいです。その上で、自分らしくいられることや、好きなことを見つけてほしいなと思います。 <了>
[PROFILE] 及川栞(おいかわ・しほり) 1989年3月12日生まれ、岩手県出身。元日本代表の母の影響で3歳のときにホッケーを始め、不来方高校、天理大学を卒業後、ソニーHC BRAVIA Ladiesで7 シーズンプレー。2013年に代表入りすると、16年に世界ランキング1位のオランダ・HCオラニェ・ロートに期限付き移籍し、18年には正式加入。同年、アジア大会で優勝し、アジア女子最優秀選手賞を受賞した。19年からは東京ヴェルディホッケーチームに籍を移し、同年と22年にはオーストラリア最高峰リーグ「ホッケー・ワン」への期限付き移籍も。同リーグMVP(2019年)とベストイレブン(2022年)にも輝いた。粘り強い守備と統率力を武器に、さくらジャパンの守備の要として、東京五輪とパリ五輪に出場。競技の普及活動に携わり、所属するタカラベルモントでは化粧品ブランドのキャンペーンモデルを務めるなど、幅広く活動している。
インタビュー・構成=松原渓[REAL SPORTS編集部]