「嫌なこと」が起きたときのために覚えておきたい、心がスッとラクになる「魔法の言葉」
40歳を目前にして会社を辞め、一生懸命生きることをやめた韓国人著者のエッセイが、日韓で累計40万部のベストセラーとなっている。『あやうく一生懸命生きるところだった』という本だ。2020年の「日本タイトルだけ大賞」で大賞を受賞したインパクトあるタイトルに加え、その内容にも「心が軽くなった」「読んで救われた」「人生のモヤモヤが晴れた」と共感・絶賛の声が相次いでいる。 そんなベストセラーエッセイの待望の続編『今日も言い訳しながら生きてます』が1月27日に発売となった。今作もまた、「人間関係は二の次でいい」「結婚は義務ではなく選択」「競争しないのも一つの選択肢」「友達は少ないに限るよ」など、肩から力が抜け、心が軽くなる金言であふれている。今回は、そんな本書の内容を抜粋して紹介していく。 ● こんな不幸が降り注ぐことなんて……あるよね~ 思いもよらなかった不幸を前にして、僕らはこう叫ぶ。 「どうしてこんな不幸が僕に降りかかるの?」 「こんなことを私にするなんてひどい!」 「どうしてこんなことが!」 しかし冷静に考えてみれば、絶対に起きないことなんてない。すべて起こりえることだ。 だから「どうか不幸が起こりませんように」と祈ったり、注意したりすることはできても、その不幸が現実に起こってしまうことを僕らは避けられない。予想できなかった事故のように、迫ってくる。 そんな事故をどういう心境で受けとめたらいいのだろう? 望みもしなかった人生と不幸を。 そんなときこそ、この言葉だ。 あるよね~。 あるよね。 あるある。 ほんの少し心が軽くなるはずだ。 (本原稿は、ハ・ワン著、岡崎暢子訳『今日も言い訳しながら生きてます』の内容を抜粋・編集したものです)
ハ・ワン イラストレーター、作家 1ウォンでも多く稼ぎたいと、会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していたある日、「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、やりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞める。フリーのイラストレーターとなったが、仕事のオファーはなく、さらには絵を描くこと自体それほど好きでもないという決定的な事実に気づく。以降、ごろごろしてはビールを飲むことだけが日課になった。特技は、何かと言い訳をつけて仕事を断ること、貯金の食い潰し、昼ビール堪能など。書籍へのイラスト提供や、自作の絵本も1冊あるが、詳細は公表していない。自身初のエッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』が韓国で日韓累計40万部のベストセラーに。最新作『今日も言い訳しながら生きてます』が1月27日に発売。
ハ・ワン/岡崎暢子