絶景復活!浜名湖を一望 浜松市浜名区の展望公園 県有林伐採完了で改善
浜松市浜名区細江町の「奥浜名湖展望公園」前の木の伐採が完了し、眺望が改善された。2019年に展望台が老朽化のため廃止されて以降、見晴らしの悪さが課題となっていた。浜名湖を一望できる地域屈指の絶景がよみがえり、来訪者を楽しませている。 同公園からは水田が広がる細江、レジャー施設のある舘山寺など各地域や、アクトシティ浜松、条件がそろえば富士山を望むことができる。人気漫画「ゆるキャン△」に登場し、「聖地」としても注目された。 県西部農林事務所によると、県有林約2万平方メートルを11月中旬までに伐採し、南側の眺望が確保された。23日には、細江まちづくり協議会主催のウオーキングイベントの参加者が園内を散策した。中央区の高橋巌さん(63)は「青空と浜名湖のコントラストが最高」と感想を述べた。 眺望は改善されたが、廃止された展望台からは周囲360度のパノラマを楽しむことができたため、再整備を望む声は根強く、県は再建へ準備を進めている。 奥浜名湖観光協会の荘司哲事務局長(40)は「浜名湖の多面的な魅力を持続的に伝えられる展望台の再整備に向けた第一歩にしてほしい」と期待した。
静岡新聞社