若月佑美、男女Wキャストでの主演舞台に「(男女というのは)原作ファンにもおもしろいのでは」と意欲
元乃木坂46で昨年12月に結婚を報告した女優の若月佑美(27)が20日、東京近郊で行われたWキャストで主演を務める舞台「薔薇王の葬列」(6月10~19日、東京・新宿の日本青年館ホール)の公開稽古&新キャスト発表に出席した。 原作は「月刊プリンセス」(秋田書店)で連載され、1月に本編完結を迎えた菅野文さんによる同名タイトルのダークファンタジー。シェークスピアの「ヘンリー六世」と「リチャード三世」を原案にしつつ、薔薇戦争時代のリチャードを男女両方の性を持つ存在として描き、大胆な解釈とアレンジでまったく新しい現代的なリチャード三世の物語を構築した。 今作では主人公・リチャードを若月と有馬爽人(21)が、宿敵ランカスター家の王であるヘンリー役を和田琢磨(36)が演じる。この日の稽古ではリチャードと、羊飼いとして出会うヘンリーのシーンが公開された。 若月は「原作付きの2.5次元舞台、その美しさ、原作から飛び出してきた素晴らしさと、(シェークスピアの)昔ながらの面白さのいい要素が入ったおもしろい舞台にしたい」と意気込みを表明。また、Wキャストで主演を演じることに「自分の動きをいちいち女性のしぐさとして捉えていなかった。有馬くんの殺陣を見て、こうしたら男性らしく見える、と勉強させていただいている。とても頼もしく、ありがたい存在」と語り、「原作でも両性具有という描かれ方で、読み手に感情移入が任される。男女でやらせてもらう事で原作ファンにもおもしろく思ってもらえるのではないか」と胸を張った。 また、舞台は2度目の挑戦となる有馬も「性別が違うWキャストということで、正直どうなっていくんだろうという不安な気持ちはあった。若月さんと話し合って、どういう感情でいるのか、どういう思いで行くのかと話し合ってみたら、意外と違って、とても新鮮です」と語り、「稽古が始まり殺陣や、殺陣以外のシーンも初めてのことが多く新たな挑戦。いろんな(芝居の)引き出しを作っていきたい。もっとリチャードの深さを追求したい」と語った。
中日スポーツ