聞き手を惹きつけワクワクさせる「オンラインでの話し方」6つの戦略
聞き手にインスピレーションを与えたい場合、オンラインで話をすることは非常に困難な場合があります。 聞き手はオンラインの話し手から通常の視覚的なヒントを受け取ることもなく、プレゼンをする人の声が対面でのコミュニケーションと同じようにクリアに聞こえることもないからです。 そのため、Nick Morganが、優れた検討を行なった自身の著書『Can You Hear Me? 』の中で「圧倒され、退屈で、忘れられやすいコミュニケーション」と呼ぶものに陥っているのです。 しかし、ビデオ会議はすぐになくなるものではありません。事実、オンラインで話をすることは急速に新しい日常になりつつあります。 聞き手を飽きさせず、むしろわくわくさせるような生き生きとした話し手になるには、どうしたら良いのでしょうか? 以下の6つの戦略を試してみましょう。
1. ステージをセットする
まず、自分に注目が集まるようにステージをセットします。気が散るものや雑然とした状態は避けましょう。 これはとても簡単なことですが、背景をあらゆるもので埋め尽くした状況で話をしている人もたくさんいます。最近あったZoomでの通話では、話し手が壁掛けやぬいぐるみ、カラフルなキルト、部屋いっぱいの家具に囲まれていて、話に集中するのが難しく感じました。 空間が雑然としていると、注意力が奪われてしまいます。背景は、花瓶やきちんと棚にしまってある本だけにして、すっきりさせましょう。
2. からだで語る
2つ目は、しっかりとしたボディランゲージを使うことです。オンラインの場で話す際、自分のからだが何を語っているのかを考えていない人がたくさんいます。積極的に耳を傾けていることを示すのではなく、カメラの電源を切ってしまうこともあります。 聞き手は、話し手に身体的に惹きつけられることを必要としています。これは、ウェブカメラがオフの時には起こり得ません。 からだの力を使うには、カメラに目線を直接合わせたアイコンタクトからはじめましょう。 目線を落としたり、部屋の中を見回したりすると、ほかのことを考えているように見えてしまうのでやめましょう。アイコンタクトは、聞き手と感情的なつながりをつくる最良の方法の1つです。 顔の表情も意識しましょう。笑顔は、相手が感情的なつながりをもちやすくしてくれます。しかし、ずっと笑顔でいたり、満面の笑みを浮かべたりすることはやめましょう。会話を楽しんでいることから出てくる自然な笑顔が良いでしょう。 また、笑い声は、聞き手が退屈に感じている際の優れた対策です。 顔にネガティブな気配が出てしまっていないか、自分自身もチェックしましょう。Patti Sanchezは著書『Presenting Virtually』で次のように書いています。 自分の顔が何を伝えているかを意識しましょう。イライラや焦りなどのネガティブな感情は、気をつけないとすぐに表に出てきてしまいます。 温かみのあるジェスチャーをしましょう。動作はすべて、聞き手のほうに動く開放的なものが良いでしょう。ひれ足のような(肘が脇にくっついた状態の)ジェスチャーは避けるべきです。 また、忙しない手首のジェスチャーも避けましょう。決して腕を組んだり、交差させたりしてはいけません。そうしないと、聞き手との間に感情的な距離をつくることになってしまいます。 椅子では前かがみにならないようにしましょう。姿勢が良いと、「準備完了」の状態で相手の話を受け入れようとしていることがわかります。