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日本ハム上沢 復活69球 登場曲「ありがとう」で愛妻に感謝

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道新スポーツ

 本拠地でエースが復活投! 日本ハムは6月30日、本拠地開幕戦として札幌ドームでソフトバンクと対戦。上沢直之投手(26)が、左膝の大ケガから378日ぶりに1軍マウンドに先発で復帰。5回を69球2安打1失点と、今後の戦いにも大きな期待を持たせる内容だった。試合は、その後も投手戦となり1|1のまま延長戦に突入。共に三者凡退で、規定により十回引き分けに終わった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、約3カ月遅れとなった本拠地開幕。特別な日に上沢が1軍マウンドに戻ってきた。左膝蓋(しつがい)骨骨折の大ケガを乗り越え、378日ぶりの復帰登板。ケガの影響を感じさせず、笑顔で野球を楽しむ右腕の姿があった。  「とりあえず投げられたのでほっとしています。とにかく試合で投げていること自体が楽しい。初回は思っている以上の力が出る感じがしました」  その幕開けにふさわしい立ち上がりだった。一回先頭・栗原に投じた外角低めの第1球は「ぼくが一番びっくりした」と本人も驚く時速150キロを計測。続く柳田、今宮と3者連続三振に斬り「らしくないなと思いました」とアクセル全開だった。  連続四球などが絡んだ三回に今宮の右犠飛で先制点を献上したが、5回69球を投げて2安打1失点。本拠地開幕戦の先発に抜てきした栗山監督は「ナオも『このまま本当に野球ができるのかと思った』と言っていた。(登板後に)『本当に楽しかったです』とうれしそうな表情を見られてよかった」と目を潤ませた。  忘れもしない昨年6月18日のDeNA戦(横浜)。ソトの強烈な打球が左膝を直撃し、救急搬送。翌日には整復固定手術を受けた。膝の骨が真っ二つに割れた状態で、復帰した野球選手はいない。今年の春先まで「急にずきっとくる」という患部の痛みに悩まされた。  地道なリハビリの日々。2017年12月に結婚した夫人は、再び1軍の舞台に立つ日を信じてくれていた。入院中は朝から晩まで付き添ってサポート。2軍施設でのリハビリを終えて家に帰れば料理上手の夫人が、食事を作って待ってくれていた。昨年11月には第1子となる長女が誕生。出産に立ち会い「親ばかです。この子が育つまで頑張りたい」と思いは強くなった。登場曲はFUNKY MONKEY BABYSの「ありがとう」をチョイス。テレビ越しに応援してくれた家族へサプライズで感謝の思いを伝えた。  この日は、目安だった5回で降板となったが「もっといけるとは思っています」とキッパリ。「去年、何もできなかった分、少しでもチームに貢献できるように高いレベルに上げていきたい」と言葉に込めた。北海道に球音が戻ってきた6月30日。笑顔のカムバックを果たした上沢の物語がリスタートした。 (中田愛沙美)

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