香港で“100万ドルの夜景”を望むクルージング&飲み放題を一番おトクに予約する方法とは?圧巻の「シンフォニー・オブ・ライツ」に感動必至
指定の乗船場で係のお兄さんに声をかけ船を待つだけでOK
KK dayで事前予約した時間帯に、尖沙咀(チムシャツイ)フェリーターミナルへ。複数の乗船場があるうち、あらかじめ指定されていた番号の乗船場に向かいました。 その番号の乗船場近くに、乗船名簿(予約名簿)とおぼしきものを持ち、客を待ち続けるお兄さんがいます。このお兄さんに自分の名を告げると「わかった。次の船に乗ってください」と言われ、そのまま指定の船が来るのを待ちます。
ここで、筆者の近くに、4名ほどの日本人観光客のグループもいましたが、なぜか不思議と海外で日本人に出くわすと、自分も日本人であることを隠したくなり、できるだけ日本語を口にしたくなくなります。これは筆者だけでしょうか……。
デッキで傷心とおぼしき寂しそうな中国美女と二人きりに…
さて、いよいよ船に乗りこんでみました。筆者は上記の事情(日本人と思われたくない)により、先ほどの4名の日本人観光客とできるだけ離れたデッキに席を確保しました。KKdayでの予約の通り、ここでは確かにビール飲み放題。迷わずビールを頼んでデッキに佇んでいると、中国人らしき「絶世」と言ってもオーバーではない美女が、筆者の近くにポツンと1人で座りました。 このデッキ付近には筆者と中国美女2人だけ。
中国美女は、香港の夜景をバックに、缶ビールを被写体にした写真を撮っています。その様子がいかにも寂しそう。もしかしたら彼女は中国で恋人と生き別れ、その傷心旅行として一人で香港旅行に来ているのかもしれません。そして、彼女が夜景をバックに撮る缶ビールは、“傷ついた自分自身”を投影しているようにも映ります。
そんな中で船が動き始めました。 「これは美人局なのか。それとも旅先での運命の出会いなのか……」 フェリーが走り出した後も、香港ビールを片手にそんなことを思う筆者。無数のビル群によるきらびやかな「100万ドルの夜景」がその気分を煽ってきます。
美しさと合わせて気分を高めてくれる「シンフォニー・オブ・ライツ」
中国美女に声をかけるべきかどうか迷いながらも、「100万ドルの夜景」は目の前をどんどん流れていき、ついに20時に。そう目当ての「シンフォニー・オブ・ライツ」の時間です。 あちこちのビルが連携して放つ光のファンタジーは、まさに香港ならではのもの。中華圏であり、かつてはイギリス領でもあった複雑な文化を持つ香港の姿をそのまま感じることができ、かなり充実した気分を味わうことができました。 ここまでですでに筆者のビールは4本目。あの中国美女も、筆者のすぐ目の前で、相変わらず寂しそうな横顔で「シンフォニー・オブ・ライツ」を眺めています。 やがて「シンフォニー・オブ・ライツ」が終わると、中国美女はまた寂しそうに肩を落としその視線はスマホへ。その様子を前に筆者は「大丈夫。僕たちの『シンフォニー・オブ・ライツ』は、むしろこれから始まるのだよ」などと思っていたのですが、中国美女はそのまま筆者に一瞥もくれずにデッキを後にし、船内へと行ってしまいました。