インド経済、7~9月は約2年ぶり低成長-中銀に利下げ圧力
(ブルームバーグ): インド経済が7-9月にほぼ2年ぶりの低成長となった。今年度(2024年4月-25年3月)の景気見通しを暗くし、インド準備銀行(中央銀行)に対する利下げ圧力を強めるとみられる。
政府が29日発表した7-9月の国内総生産(GDP)は前年同期比5.4%増と、22年10-12月以来の低い伸び率となった。インド準備銀行(中央銀行)は7%成長と見込んでいた。
インドではここ数カ月、企業利益の低迷と賃金下落、インフレが経済成長の重しとなっており、インド中銀に金融緩和を迫る圧力が高まっている。
金利をほぼ2年間据え置いてきた同中銀だが、緩和を求める声が大きくなるにつれ、そうしたスタンスを維持するのは一段と難しくなる。
モディ政権の主要閣僚は最近、高水準の金利が景気を損ねているとの考えを示したが、ダス中銀総裁はインフレリスクを考慮すると、現段階での利下げは「非常に危険」と繰り返し述べている。
原題:India’s Economic Growth Weakens to Almost Two-Year Low (1) (抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Preeti Soni