次世代を担うジャーナリズム作品は? 個人や大手メディアの38作品から選ぶ
次世代を担うジャーナリズム作品を選ぶ「ジャーナリズム・イノベーション・アワード」(日本ジャーナリスト教育センター主催)が24日、法政大学で行われた。 今回が初めての開催。インターネット上で閲覧することができる、個人から大手メディアまでの38作品が出展された。 出展者と来場者による投票で5作品が選ばれ、その5作品で決戦投票を行った。その結果、首都大学東京・渡邉英徳研究室の「台風リアルタイム・ウォッチャー」が大賞に選ばれた。また、特別賞として沖縄タイムス戦後70年取材班の「地図が語る戦没者の足跡」も表彰された。
大賞の「台風リアルタイム・ウォッチャー」は、ソーシャルメディア上にアップされた各地の災害情報と気象庁発表の台風情報を、グーグル・アースのバーチャル地球儀上に組み合わせて表示したもの。情報は5分毎に更新され、台風の進路と被害状況をリアルタイムに確認できる。台風の進路は逆再生して表示することも可能で、過去の経路も確認できる。各地の災害状況は、ウェザーニューズの「減災レポート」というSNSサービスを活用させてもらっているという。 大賞受賞について、渡邉准教授は「私はジャーナリストではないが、全国津々浦々の人たちの情報を引き出してあげるのがこれからのジャーナリズムだと思う」と語った。 上記以外の決選投票に残った作品は以下のとおり。 ・NHKネットデータファクトリーの御嶽山噴火などを伝える「NHKインタラクティブニュース」 ・フリージャーナリスト岸田浩和さんのドキュメンタリー取材「台湾・香港で見たアジアの民主運動」 ・ヨッピー+有限会社ノオトの「悪質バイラルメディアにどう対処すべき? BUZZNEWSをフルボッコにしてみた」