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中川運河沿いで「月灯りの移動劇場」新作ダンス公演 地元中高生6人が出演

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 名古屋のダンスカンパニー「月灯りの移動劇場」が9月18日~21日、「リンナイ旧部品センター」特設野外劇場(名古屋市中川区広川町4)でダンス公演「KOKO TO SOKO」を上演する。現代アートの手法を取り入れて中川運河地域の魅力向上につながるイベントを展開する文化事業「ARToC10(アートックテン)」の助成企画。(名駅経済新聞)  同カンパニーは、国内外で活動するダンサーの浅井信好さんとフランス在住のマイム俳優の奥野衆英さんが2015(平成27)年に設立した「フィジカルシアターカンパニー」。空き地や駐車場など中川運河沿いのスペースに会場に設ける移動式テント劇場で野外公演行うパフォーマンスなどで注目されている。浅井さんは2019年にダンススタジオ「ダンスハウス黄金4422」(中村区長戸井町4)を開設し、名古屋のダンス文化の発展にも力を注いでいる。  新作野外公演は、2019年にオーディションで選ばれた中高生6人が出演。2018(平成30)年からスタートした中高生育成事業の2回目の公演で、同事業では初めて野外での上演となる。4月から作品づくりを始めていたが、新型コロナウイルスの影響で稽古を中断。オンラインでのミーティングを繰り返し、6月から稽古を再開し、現在は週4回の練習で本番を目指しているという。  演出・振付などを担当する浅井さんは「ARToC10の他の企画では1年延期になったものもあるが、今回の舞台には高校受験を控えた中学3年生が3人もいる。進められることに取り組みながら、上演できる可能性を模索し続けた。延期したことで学校生活の残り時間、部活や学業との間で悩み、出演を断念した子もいる。続ける決断をした6人には素晴らしい体験をしてもらえるよう、妥協のない練習、作品づくりを行っている」と振り返る。  ドラマツルグ・美術などを担当する奥野さんは「テーマは今の子どもたちの『ここ、そこ』『いま、あとで』といった時間、空間の差異。それぞれの『ここ』、ここからどうやって『そこ』へ行くのか。テーマに則して、出演者たちの中から出てくるものも生かしながら作品にまとめていった」と話す。  今回の舞台では、遊び心のあるアーティスティックな造形が特徴の木製ゲームを手掛けるスペインのブランド「PICO PAO(ピコパオ)」とコラボレーション。同社のバランスゲーム用のおもちゃを大きなサイズで造形して舞台美術へと転換。舞台上で出演者たちの動きに合わせ、さまざまな姿を見せるという。  奥野さんは「家族経営から始まって、今では世界の有名な美術館でも販売されるほどの高い評価を得ている。数年前から舞台に使いたくて、今回ついに実現した。実際のおもちゃの10倍の大きさで、見方によっていろいろなものに見えてくる。出演者のパフォーマンスと共に、舞台美術も楽しんでほしい」と笑顔。  4日間の舞台のチケットは既に完売。多くの人に見てもらうため、舞台の映像配信を決定した。年末から来年に向け、小牧、知多など県内外でのツアーも行う予定。  浅井さんは「中高生育成というテーマはあっても、入場料を払って見る観客を満足させる内容にするのは当然のこと。出演者たちが覚悟を決めて臨んでくれたことで、世界中どこででも自信を持って上演できる作品になった。まずは地元の人に見てもらい、より多くの人に伝えていきたい」と自信を見せる。  現在、公演に向けて取り組む出演者らの姿を追ったドキュメント映画も制作中。国内外での公開を予定している。浅井さんは「公演ではプロ同様のパフォーマーとしての姿を見てもらうが、映画では悩みながら成長する等身大の中学生たちの日々がそのまま映っている。舞台のさまざまな面を見ていただけたら」と呼びかける。  ライブ配信は19日19時開演。オンデマンド配信は10月31日まで。料金は1000円(購入後、URLを送信)。配信時間は約60分。

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