別府市内に初のフリースクール 元教諭の高部さん「幸せへのサポートしたい」
不登校の子どもたちの居場所をつくろうと、別府市の元小学校教諭、高部春菜さん(29)は市内で初めてのフリースクール「みんなの教室」を上田の湯町に開いた。教諭経験を生かし、児童、生徒と関わっている。 別府市と大分市の小学校に計6年間勤務した。児童が抱える困り事に向き合い、保護者との連絡を小まめにし、関係構築に力を注いだ。不登校傾向の児童を訪問するなど時間を惜しまず働く中で、「立場を変え、子どもたちに寄り添いたい」と思い、昨年3月に退職。6月にみんなの教室を開設した。 教室はフリースペースや英語、工作クラスがあり、市内外の小中高校生15人が通う。平日の午前10時から午後3時まで開くフリースペースには4人が登録。タブレット端末を使った学習や読書、ボードゲームなどで自由に過ごす。悩みの解決や得意なことを伸ばす時間を大切にし、個々に状況に応じてサポート。学校との情報共有を欠かさない。 10月にはハロウィーンイベントを子どもたちが企画。ダンスや合唱のステージ、フリーマーケットなどをし、地域の人たちと交流した。 市内で不登校の児童、生徒の増加は課題となっている。高部さんは「毎日学校に行けない子が、安心して過ごせる居場所は必要。学校に行くことがゴールではなく、好きなこと得意なことを見つけ幸せになれるためのサポートをしたい」と話した。 フリースペースは1日千円(自習のみは月3千円)。対象は小中高校生。火、水、金、土曜日に開講している。問い合わせは高部さん(TEL090-5923-1597)へ。