長崎工高生が賃貸リノベ提案 樽水さん最優秀が実際に改修へ 室内装飾手がける地元企業が主催
長崎市の県立長崎工業高(北島弘明校長、890人)で22日、インテリア科3年生6人が市内にある築47年の賃貸物件のリノベーション案を関係者にプレゼンテーションする審査会があり、樽水伶奈さん(18)が最優秀賞に選ばれた。同物件は樽水さんの案を基に年度内に改修される計画。 若者の県内就職促進を目的に、室内装飾などを手がけるトータルインテリア「アヤベ」(同市)が主催。物件を所有するクリーン・マット(同)、仲介や管理などを担う福徳不動産(同)も審査に加わった。 物件は同市玉園町の1室(2DK、約42平方メートル)。生徒はこれまで学んできた知識を生かし、それぞれに図面・3Dモデルを作成、市場調査も実施した。プレゼンでは、ターゲットやコンセプトを1人ずつ審査員に提案した。 樽水さんは1人暮らしの社会人の入居を想定。壁側にあったキッチンをアイランド型に配置し、筋トレやヨガができるスペースも配した。最優秀賞に選ばれ「説明しなかったのに、玄関からリビングが見えない設計にも気付いてもらえてうれしかった」と話した。 アヤベの綾部卓也社長は総評で「将来インテリアや建築業界を盛り上げてほしい」と話した。