フェイクドキュメンタリーの歴史とブームを解き明かす新書発売、著者は戸部田誠
テレビで放送されたフェイクドキュメンタリー番組の現代史を紐解く小学館新書「フェイクドキュメンタリーの時代──テレビの愉快犯たち」が本日10月1日に小学館より刊行された。価格は税込1320円。生粋のテレビウォッチャーとして知られ、著書に「1989年のテレビっ子」「タモリ学」がある戸部田誠(てれびのスキマ)が著した。 近年、テレビ、YouTube、書籍、イベントなど幅広いシーンで数多くの作品が発表され、大きな存在感を放っているフェイクドキュメンタリー。SNSでも、嘘(フィクション)を前提にしながら、事実(ドキュメンタリー)であるかのように見せる同ジャンルが支持を集めている。本書では、なぜフェイクドキュメンタリーが生まれ、日本でブームとなっていったのかを、膨大な資料と番組制作者への直接取材をもとに解き明かす。 巻末には、2003年にフジテレビで放送され、ブームの端緒になったという番組「放送禁止」のディレクターである長江俊和と、東海テレビが自社の報道部にカメラを入れたドキュメンタリー「さよならテレビ」を監督した土方宏史による特別対談を収録。2人はドキュメンタリーとフェイクドキュメンタリーの「境界」をテーマに語り合った。さらに2003年から2024年8月時点までの「フェイクドキュメンタリー(的)テレビ番組年表」も収録。 ■ 「フェイクドキュメンタリーの時代──テレビの愉快犯たち」で取り上げられた主な番組 ・フジテレビ「放送禁止」 ・テレビ東京「森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』」 ・日本テレビ「ぜんぶウソ」 ・フジテレビ「とんぱちオードリー」 ・NHK「タイムスクープハンター」 ・TBS「日本のこわい夜~特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10」 ・テレビ東京「山田孝之の東京都北区赤羽」 ・テレビ東京「山田孝之のカンヌ映画祭」 ・テレビ東京「緊急生放送!山田孝之の元気を送るテレビ」 ・NHK Eテレ「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」 ・フジテレビ「CITY LIVES」 ・テレビ東京「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」 ・テレビ東京「このテープもってないですか?」 ・テレビ東京「SIX HACK」 ・NHK「ニッポンおもひで探訪」