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なぜ日本人には「心配性」が多いのか?…遺伝子的な原因から考える“心の整え方”

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PHPオンライン衆知

ささいなことでも心配で仕方が無くなる繊細な人。実はそんな人が多いのは日本人の特徴でもあると、慶應義塾大学大学院の前野隆司教授は指摘している。 前野氏はロボットの「心」の研究から「幸福学」研究へと転身し、科学的に導き出した誰もが自分で幸せになれる心のベースの作り方を自著『7日間で「幸せになる」授業』にて明かしているが、そのなかでも「心配性への対応策」も示してる。本稿では同書より、心の整え方に触れた一節を紹介する。 ※本稿は前野隆司著『7日間で「幸せになる」授業』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです。

科学的に実証する「座禅が心を整える」の効果

ハッピーで快活に大声で笑っているような幸せもありますが、私が好きなのは、心が穏やかで整っている状態。感情の起伏が大きすぎず、静かな湖面のように、心がスーッと澄み切っているような状態。 そんな心持ちでいられることが、持続する幸せにつながると思います。少なくとも、心がざわついている状態は幸せとは言えません。 禅の修行の基本は坐禅にあります。修行僧たちは毎日の坐禅を欠かしません。365日、どこにいようと坐禅の修行をしています。修行を通して悟りを開くことが最大の目的ですが、そのためには常に心を整えておくことを目指します。 では、坐禅が心を整えるということを、科学的に実証できるのでしょうか。実は、最近の脳科学研究によって科学的な根拠が明らかにされています。 脳内の環境変化を分析してみると、人間が幸せを感じているときには、左脳前頭葉が発火していることが知られています。なぜ左脳前頭葉なのか、その詳細はまだわかっていませんが、左脳前頭葉が発火しているときに私たちが幸せを感じるということはわかっています。 そして、修行僧が坐禅を組んでいるときの脳の状態を見たところ、やはり左脳前頭葉が発火しているという結果が出ました。また、長年にわたって修行を積んできた高僧と呼ばれる人たちの脳を調べてみると、彼らの左脳前頭葉は坐禅を組んでいるときでなくても発火していたのです。 つまり彼らは、常に心が整っているということのようなのです。 このように、長い年月にわたって受け継がれてきた坐禅という修行法は、実は心を整える上で非常に理にかなった行為であることが脳科学研究によって検証されています。 坐禅はインドから中国、そして日本に伝わった禅宗の伝統ですが、坐禅に限らず東洋に伝わる瞑想には同様な効果があると考えられます。最近ではマインドフルネスという名称でも呼ばれています。

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