「リーマン・ショックで資産半減も」30歳で“億り人”になった杉原杏璃「お金がない」23歳からの投資で掴んだ「予想外の成功」
■分散投資で安定した資産運用 ── そこから順調に資金は増え続けたのでしょうか? 杉原さん:そううまくはいかなくて。2008年にリーマン・ショックが起こりました。最初の株を買ってから3年ほど経ったころだったのですが、これにより資産が半分くらいに。ただ、このころでさえまだきちんと勉強して株の売り買いをしていたわけではないので、株価が暴落してもすぐに株を手放さなかったのが、あとから考えるとよかったのかもしれません。そのときの含み損は2010年のアベノミクスでほぼ取り返せました。
ただ、私にとって、リーマン・ショックは株や投資をきちんと勉強しようというきっかけになった出来事でした。それからは企業の業績やニュースなどをチェックしながら、経済や世界情勢の影響などで株価が低くなったときに割安で購入するように。それでも大きな会社が突然潰れて損をすることもあるので、何があるかはわからないですね。 ── 杉原さんなりのマイルールはありますか? 杉原さん:欲張らないことでしょうか。この世界は人の欲がすごく出ます。たとえば「自分なりの利確ライン(利益を確定する金額)を決めたら、そこから上がりそうでも売る」「このチャートになったら少しの損があっても売る」など、欲張らずに機械的に売買するのがいい気がします。
たまに株価が急激に上がって大金をつかんだ…なんて話もありますが、それは幻をつかむくらい難しいこと。一度、株を売っても、また買えばいいんです。少しずつ利益を積んでいくことが大切だと個人的には思います。あとは企業の業績や決算の結果など基本的な部分はきちんとチェックすることをおすすめします。 私は自分の好きなゲーム会社の株が上がって、運よく成功しました。でも物欲はあまりなく、お金が入ったからといってどーんと使うようなこともしません。投資で増えた資産は、さらに次の投資に回すようにしています。「物を買うために稼ぐ」という意識でやると、なかなかうまくいかないのかなという気がします。