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空港予定地でマンモスの骨を大量に発見…絶滅の原因は人間?それとも気候変動?

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BUSINESS INSIDER JAPAN

メキシコの考古学者は、空港の建設現場の下に埋もれていた膨大な数のマンモスの骨格を発見した。 【全画像をみる】空港予定地でマンモスの骨を大量に発見…絶滅の原因は人間?それとも気候変動? 少なくとも200体の骨格が発掘されており、さらに多くが発掘されるのを待っている。 古生物学者は、これらのマンモスを研究することで、この種が1万年から1万3000年前に絶滅した理由についての新たな洞察が得られる可能性があると考えている。 メキシコシティの北にある空港建設現場で200体のマンモスの骨格が発見された。これまでに発見されたマンモスの骨の最大のコレクションだ。 メキシコ国立人類学歴史研究所(NASH)の考古学者たちは、11月に空港用地の発掘調査で、人間が作ったマンモス用のトラップを発見し、この地域にマンモスの遺骨が隠されている可能性があることに気が付いた。 トゥルテペックの町のごみ処理場として使用するための区画で見つかったトラップには、少なくとも14頭のコロンビアマンモスの骨が残されていた。 国際空港の建設現場は、そのトラップからわずか20kmほどのところにある。ここではまず、5月に発掘調査チームが干上がった湖の底に少なくとも60体のマンモスの骨格があることを発見した。結局、発見されたマンモスの骨格の総数は200体に達し、さらに多くの骨が地下で待機している。 「多すぎる。何百もある」と、同研究所の考古学者ペドロ・サンチェス・ナバ(Pedro Sánchez Nava)はAP通信に語った。 AP通信によると、今では建設現場のブルドーザーに監視員が付き添い、新たなマンモスの骨が掘り起こされた場合に備えているという。 これまで発見された最大のマンモス・サイトは、サウスダコタ州ホットスプリングスで、約60体のマンモスの骨格が見つかっている。

絶滅の理由が明らかになるかもしれない

コロンビアマンモスは約100万年前に北米にやってきた。彼らは体高が4メートル以上にもなり、寿命は70年から80年だった。ヨーロッパの毛むくじゃらのマンモスとは異なり、このマンモスには毛があまり生えていなかったようだ。その生息範囲はカナダからニカラグアとホンジュラスまで広がっていたと見られる。 コロンビアマンモスは1万3000年から1万年前の間に絶滅した。多くの古生物学者は先史時代の人類による狩りが絶滅に大きな役割を果たしたと考えている。それが今回の調査を研究者が重要視する理由のひとつだ。トゥルテペックで発見された落とし穴で人間がマンモスを殺したのは明らかだが、200頭以上のマンモスを湖に追い込んだかどうかは明らかになっていない。 研究者たちは、マンモスたちが湖岸の泥の中で立ち往生した後に飢え死にしたか、溺死したのではないかと考えている。湖畔の草や葦が餌としてマンモスを引き寄せていただろうから、それは自然に起こったことなのかもしれない。しかし、あまりに膨大な数の骨格は、人間が湖岸の泥の粘着性を巧みに利用した可能性もある、とサンチェス・ナバは言う。 「マンモスを泥の中に追い込んだ可能性もある」と彼は5月にAP通信に語っている。 それが本当ならば、人間はこれまでに考えられてきたよりも多くのマンモスを殺すことができたことになる。それはまた、研究者が考えてきたことと違って、古代の人々が主食としてマンモスの肉を食べていたことの証拠になる可能性もある。ただし、空港の発掘現場の骨はまだ人間が動物を屠殺したことの証拠を示していない。 しかし、もし人間がここのマンモスの死に関与していたとすれば、アメリカ大陸でのコロンビアマンモス絶滅の原因が人間であるという説を裏付けることになる。もう一つの有力な説は、氷河期の終焉に伴って温暖化が進み、生息地が失われたために絶滅したというものだ。 古生物学者で同研究所に勤務するホアキン・アロヨ・カブラレス(Joaquin Arroyo-Cabrales)によると、両方の要因が重なった可能性もあるという。 「最終的には気候変動と人間の存在の相乗効果だったという判断になると私は思う」と彼はAP通信に語った。

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