わたしの年収は一体いくら? 源泉徴収票の見方を解説
源泉徴収票について「どう見れば良いのか?」「支払金額とは何なのか?」と疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。 源泉徴収票を見れば、年収や所得控除後の金額、年間の所得税額などが分かります。毎年、勤務先から発行されるため、どのような情報が記載されているのか知っておくことは大切です。 ここでは、源泉徴収票の見方について解説します。
源泉徴収票とは
源泉徴収票とは、会社から支給された年間の給与や賞与、支払った所得税額などが記載された書類です。源泉徴収票を見ることで、年間の総支給額と、その中から納税した所得税額が分かります。源泉徴収票は「給与所得の源泉徴収票」と「退職所得の源泉徴収票」の2種類があり、発行時期などが異なります。 ■源泉徴収票に載っている情報 源泉徴収票には、次のような情報が載っています。 ●会社から支給された年間の給与や賞与などの金額 ●給与所得控除後の給与等の金額(調整控除後) ●給与所得から差し引かれた所得税額 このような情報を源泉徴収票から把握できます。 ■源泉徴収票の取得方法・時期 源泉徴収票は勤務先から発行されます。 給与所得の源泉徴収票は、通常、年末調整後の12月または1月頃に交付されます。12月前までに退職している場合は、退職後1ヶ月以内に源泉徴収票が交付されます。また、退職所得の源泉徴収票も、通常、退職後1ヶ月以内に交付されます。 このように、源泉徴収票は「年末調整後」と「退職後」の2つのタイミングで発行されるので覚えておきましょう。
源泉徴収票の見方とは?
源泉徴収票の見方は難しくありません。「支払金額」「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収税額」の4つの金額を見れば、年収や控除後の金額、所得税額などを把握できます。これらの見方を知っておくことで、源泉徴収票から多くの情報を読み取れます。 ここでは、源泉徴収票の見方について確認していきましょう。 ■「支払金額」 源泉徴収票の「支払金額」の欄を見れば、1年間に会社から受け取った給与や賞与、残業代、各種手当などの合計金額が分かります。給与所得控除や所得控除が差し引かれる前の金額で、一般的に「支払金額」が年収と考えられます。ただし、「支払金額」には非課税扱いとなる通勤費や交通滞在費などは含まれていません。 ■「給与所得控除後の金額」 「給与所得控除後の金額」は「支払金額」の横に記載されています。「給与所得控除後の金額」には「支払金額」から給与所得控除額を差し引いた金額が記載されています。給与所得控除とは給与所得者の給与から一定額差し引ける控除額のことです。控除額は図表1のように収入額によって変わります。 【図表1】