川﨑春花が28アンダーの大記録で2連勝! パリ五輪前哨戦の山下美夢有は99H連続ボギーなしの新記録を継続中
テレサ・ルーのツアー最少ストローク記録を更新
価値ある記録を樹立しての優勝となった。 第1日こそ4アンダー68で16位発進となったが、第2日に7アンダー65で4位へ上がると、第3日に9アンダー63をマークして単独首位に浮上。最終日も8アンダー64で回って、ツアー新記録の通算28アンダー、260を達成。2016年大王製紙エリエールでテレサ・ルーが出した72ホールのツアー最少ストロークの通算24アンダー、264を更新した。 「(記録については)昨日聞きました。毎日こんな伸ばせたことは初めてなので、振り返って見るとうれしいなと思います」 2003年生まれのダイヤモンド世代の旗手が高々と復活を告げた優勝でもあった。 ルーキーイヤーの2022年にいきなりメジャーの日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で劇的なツアー初優勝。同年は高額賞金大会のマスターズGCレディースでツアー2勝目を挙げたが、昨年は15試合で予選落ちし、メルセデスランク48位と不振に苦しんだ。 今季も開幕から優勝した前々週の前まで7試合で予選落ちと試行錯誤の状態だった。
"日本女子プロチャンピオン"はクロスハンドグリップで復活
復調のきっかけは6月のニチレイレディスでパッティングのグリップをクロスハンドに変えたことだった。これが英断となり、前々週のミネベアミツミ・レディスで復活の3勝目。今大会も勝負どころのパットをことごとく決めて、2戦連続Vをつかみ取った。 「今日もいい距離のパットが入ってくれましたし、よかったと思います。クロスハンドは(6月の)サントリーレディスで予選落ちして、その日にパターが入らなかったので、クロスハンドにしたらいいかもしれへんと思ったんです」 今回の見事な2戦連続優勝でメルセデスランクは10位へ急上昇。次戦の北海道meijiカップ(8月2日開幕、北海道・札幌国際カントリークラブ島松コース)では3戦連続優勝の偉業達成に期待がかかる。 「(今後の目標は)まだ何も考えていないですけど、最近の感じは優勝を目標に頑張るというよりも、目の前の目標をコツコツとというほうが自分には合っていると思うので、そのスタイルを崩さずにいきたいです」 ガツガツと勝ちにいく雰囲気はみじんも見せず、強敵のプレッシャーは柳に風と受け流し、気づいてみれば”はんなり”と驚異的なスコアをたたき出す。底知れぬ潜在能力を持ちながら、自分自身がまだ半信半疑という、文字通りのダイヤモンドの原石。いつか持てる限りの光を放ったら-。きっと世界をあっと言わせるに違いない。
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