川﨑春花が28アンダーの大記録で2連勝! パリ五輪前哨戦の山下美夢有は99H連続ボギーなしの新記録を継続中
女子ゴルフの今季国内ツアー第20戦、大東建託・いい部屋ネットレディス最終日が21日、福岡県糸島市のザ・クイーンズヒルゴルフクラブで行われ、1打差単独首位から出た21歳の川﨑春花が8バーディ、ボギーなしの64で回り、ツアー新記録となる通算28アンダーで逃げ切った。2年ぶりの優勝を果たした前々週のミネベアミツミ・レディスからオープンウィークをはさみ、自身初の2戦連続優勝で今季2勝目、通算4勝目。99ホール連続ボギーなしのツアー新記録を樹立した(継続中)パリ五輪日本代表の山下美夢有が4打差の通算24アンダー2位。65で追い上げた佐久間朱莉が通算22アンダーで3位に食い込んだ。 川﨑春花のインパクトからフォローを"特撮"【連続10コマ】
「伸ばし合いのなか、プレーに集中しました」(川崎)
圧勝だった。 単独首位からスタートした川﨑はまったくスキを見せない。勝負どころのサンデーバックナインで3ホール連続を含む5バーディを奪い、同組のパリ五輪代表・山下、三ヶ島かなを寄せつけなかった。 最終18番で奥から1メートルのウィニングパットを静かに沈めると、右手でキャップのツバをつまみ、ギャラリーに向かって小さくおじぎ。それから肩をすくめるようにして、うれしそうにほほ笑んだ。京都出身らしく”はんなり”した仕草で喜びをかみ締めた。 優勝インタビューでも京言葉で”はんなり”感を漂わせた。 「やっぱり伸ばし合いになることは昨日から分かっていたので、その中でも自分のプレーに集中していこうという気持ちでやっていました。これからも目の前の1打に集中してプレーを続けていきたいなと思います」 強敵・山下を相手の激しい伸ばし合いを精度の高いショットと成長著しいパッティングで制した。 前半は三ヶ島に首位を明け渡す場面もあったが、再び首位に並んで迎えた13番で6メートルのバーディパットを沈めて単独首位に立った。勝負どころの15番で右奥2メートルを決めて優勝を大きく引き寄せると、攻撃の手を緩めず、16番は7メートル、17番はバックスピンで奥1・5メートルにつけて3連続バーディを奪い、最後は2位の山下に4打差をつけてVゴールに飛び込んだ。 「今日はあとのお2人(山下、三ヶ島)もお上手だったので、全部入ってきそうだな思いながら打ってました。(でも)前回(の優勝)は目の前の1打に集中するということをやり遂げられたので、今週もその思いが生きたかなと思います。ずっと頭の中で繰り返し繰り返し、自分との勝負、目の前の1打と言い聞かせていた感じです。(優勝を確信したのは)今日はすごいプレーに集中できていたので、最後のパーパットくらいです」