「悠々自適の老後」はもう死後!?60代の約6割が働いているってホント?
「旦那が60歳になって定年した後、悠々自適な年金生活を送っている人は、果たしてどれくらいいるのだろう?」再来年60歳になる夫を持つ51歳の主婦Aさんは、コロナ禍、さらに老後が不安になっているようです。会社の定年は60歳ですが子供の教育費が掛かるので、再雇用制度を利用して働き続けることを考えているようです。 昔の60代に比べると今の60代は若々しく「バリバリ働いている人が結構いるんじゃないか?」と考えてしまいますが、実際はどれくらいの割合の人が働いているのでしょうか。 独立行政法人労働政策研究・研修機構『60代の雇用・生活調査』結果(対象:60~69歳の5,000人、調査時期:2019年7月~8月)によると下記のような結果になっています。※以下、調査結果は上記の調査を参照にします。 仕事をした: 59.0% 仕事をしなかった:41.0% 約6割の人が働いているという調査結果ですが、その人たちはどのような働き方をしているのでしょうか?
働く60代の仕事スタイルは?
「60歳過ぎても今までと同じように働いて、同じ収入を得たいな」そう思う人が多いとかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか? 会社、団体などに雇われて仕事をしていた:65.0% 会社、団体などの役員(会社経営、役員等)であった:11.5% 商店、工場、農家などの自家営業や自由業であった:11.9% 近所の人や会社などに頼まれて、任意で行う仕事をしていた:1.8 % シルバー人材センターを通じて仕事をしていた:1.9% 家庭で内職をしていた:1.3% 家業(自家営業)の手伝いをしていた:5.5% 無回答:1.1% 実に半分以上の人が雇われて働いています。では、フルタイムで働いている人はどれくらいいるのでしょうか?
フルタイムで働いている60代はどれくらい?
雇用されている人のうち、フルタイムで働いている人の割合はどれくらいなのでしょうか? 普通勤務(フルタイム勤務):50.6% 普通勤務より1日当たりの労働時間が短い:16.0% 普通勤務より1週間当たりの勤務日数が少ない:9.8% 普通勤務より1日当たりの労働時間が短く1週間当たりの勤務日数も少ない:14.1% 勤務日と時間帯を弾力的に設定できるフレックス勤務:4.7% 在宅勤務・ テレワーク:0.5% その他:3.3% 無回答:0.9% 約半数がフルタイムで働いていることが分かりました。前出のAさんの夫が65歳の知人に言われた言葉があるそうです。「60歳を過ぎるとガクンと体力が落ちるよ」60歳以降の体調は、アラフィフ世代にとってまだ未知の世界です。「今と同じペースで働ける!」と思いたいところですが、現実は少々違うのかもしれません。