ミランで成長した10番のラファエウ・レオン(C)Getty images

【欧州・海外サッカー ニュース】ミランのジェフリー・モンカダTD（テクニカルディレクター）が、『DAZN（ダゾーン）』のインタビューで語ってくれた。 【動画】"ミラノダービー"はミランに軍配

2018年12月にミランのチーフスカウトに就任し、昨年夏にTDへと昇格したジェフリー・モンカダ氏。そんなミランのフランス人幹部は、『DAZN（ダゾーン）イタリア』の企画「いかにミランを作り上げるか…ジェフリー・モンカダの一日」で、解説陣のマルコ・パローロ氏の密着インタビューを受け、パウロ・フォンセカ率いるチームについて語ってくれた。 モンカダTDは、アルゴリズムを利用した補強でチーム作りに貢献しており、自身のスカウトとしての仕事を明かした。 「われわれはアルゴリズムのデータを使って面白い選手がいるかどうかを調べている。それから最初に、スカウト全員でビデオを確認し、その後、実際に選手を生で見に行く。足を運ぶ前に、選手について知る必要がある。ミランには、スカウトは10人いる。5人がイタリアにいて、残りが国外担当だ」 「ビデオチェックに関してもメソッドがある。スカウトたちは、平日にビデオを確認し、週末に選手を生で見に行って、確定するかどうかの判断をする。それから私が選手を確認するという流れだが、生で選手を見ることは重要だ。ビデオでは分かりづらいスピードやデュエルのインパクトなどを確認できるからね」 「私のデータベースは何年も前から集めてきた情報が詰まっている。選手の成長を理解するうえで役に立つんだ。選手を観察する時は、謙虚でなくてはならない。いま、気に入らなくても、2年後、3年後には、『ワオ、気に入った。この選手は好きだ』となることがある。私は、こうして考えが変わることが好きなんだ」 かつてモナコでもスカウトを務めていたフランス人TDは、今夏にミランへ加入したユスフ・フォファナの獲得に至った背景を振り返った。 「例えばフォファナの場合、（当時所属していた）ストラスブールの公開練習を見に行った。ただ練習の場合、どんな練習を見に行くかも考慮しなければならない。試合直後の練習であれば、参考にならないと言える」 「フォファナのどんなところが印象に残ったか？　若い選手で自信に溢れていて、練習でハードワークしていたので問題ないと感じた。それからファンとの関係も確認した。いつも明るく、笑顔の青年で気に入ったよ」 「彼のことは、私がモナコにいた時にすでに確認していたが、ミラノへやって来た時に、自分のデータベースも持ってきた。それからミランでフォファナを追い始めたんだ。イングランドやドイツのビッグクラブも争奪戦に参加していたので難しかったけどね」 ミランのTDは、ラファエウ・レオンをポルトガルで発見した時の逸話も明かしている。 「レオンは、彼がスポルティングの下部組織でプレーしていた17歳くらいの時に初めて見たんだ。当時の彼は10番をつけ、セカンドトップでプレーしていた。自由にプレーしていて面白いプロフィールだと思ったよ」 「すらっと背が高くて素晴らし技術を持っていた。信じられないほどの自信をもってゴールを決めていた。『この選手は追わなければならない』って感じたよ。彼を発見したのは、私が最初ではないが、こんな若者がポルトガルにいるとなると、リストに書き留めなければならないよ」 試合情報 ミラン vs ユヴェントス 試合時間：2024年11月24日（日）日本時間2:00 会場：サンシーロ