駆ける「だんじり」響く元気な声 大阪で平野郷夏まつり
「九町合同曳行」通りは人で埋め尽くされる
「だんじり」元気な声 大阪で平野郷夏まつりTHEPAGE大阪(編集 柳曽文隆)
大阪市平野区内をだんじりが駆け抜けることで知られる「杭全(くまた)神社 平野郷夏まつり」の9町のだんじりが一斉に集まる「九町合同曳行」が12日夜、同区内中心部の南港通りで行われ、多くの人で通りが埋め尽くされた。
300年以上続く、大阪市内でも最大規模のまつり
同日午後9時になると、南港通りは車両通行止めとなり、9町のだんじりが大きな太鼓の音を響かせながら勢いよく通りを走り、各町の女性らが威勢よく踊りながら後に続く。 同まつりは300年以上続く歴史のあるものとされ、商売繁盛を祈願し行われる毎年恒例の行事。大阪市内では最大規模のまつりとあって、平日にもかかわらず、同時刻になると、場所取りをしていた人や会社帰りに駆けつけた人らで歩道も車道も歩けないほどの人が集まった。 また、あちこちで「久しぶり」と友人らと再会する光景など、昔から続くまつりならではの光景もみられ、周囲はにぎやかとなっていた。
同区に住む40代の男性は「今は違う区に引っ越しましたが、ここへ来たら必ずと言っていいほど、昔の友達にも会える。きょうも平日やけど会えたので、やっぱうれしいし、子供のころに曳かせてもらったことを思い出します。これからも続いてほしいですね」などと話していた。 同まつりは、13日は町内曳行、宮入。14日は神輿お渡り渡御が行われる。