北朝鮮、バイデン帰国直後にミサイルを発射…米韓軍が射撃で対抗
ジョー・バイデン米大統領のアジア歴訪が終わった。米国に帰国する25日、北朝鮮は東海上に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を一発、短距離弾道ミサイル(SRBM)を二発発射した。北朝鮮の挑発直後に韓国軍と米国軍もそれぞれの戦術ミサイルを発射した。北朝鮮の挑発に米韓の軍当局が共同で対応したのは4年10ヶ月ぶりのことである。 韓国合同参謀本部は今日、北朝鮮が平壌順安付近で三度にわたり弾道ミサイルを発射したと発表した。合同参謀本部によれば25日の午前6時ごろ、平壌順安飛行場付近からICBMと推定される弾道ミサイル一発が発射された。最初の発射から約37分後にはSRBMが5分間隔で二発発射された。一発目の発射はICBMである「火星-17型」、その後に発射されたミサイルは「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれるKN-23と推定された。 尹錫悦大統領は発射の直後に龍山にある大統領室で初めての国家安全保障会議(NSC)を開催し、北朝鮮の挑発を強く糾弾する「政府声明」を発表した。尹大統領は今朝6時3分に北朝鮮の挑発に関する報告を受け、6時30分ごろNSCを実施した。尹大統領の主催で行われたNSCは午前7時35分ごろ始まった。今日の午前にはパク・ジン外交長官とトニー・ブリンカン米国国務大臣との電話会談が行われ、今後の共助法案について論議した。 尹大統領は会議で「大韓民国の安保に一抹の隙がないように、常時対比体制を維持させ、米韓首脳同士で合意された拡張抑制実行力と米韓連合防衛体制の強化などといった実質的な措置を実行するように」と指示した。北朝鮮の挑発後、大統領が米国の「拡張抑制(核による抑制力)」を言及したのは異例的だ。 イ・ジョンソプ国防長官もロイド・オースティン米国国防大臣と電話で会談を行い、北朝鮮に対する今後の対応について論議した。イ長官は米国の戦略資産による展開と米韓高位級拡張抑制戦略協議体(EDSCG)の早期開催の必要性について強調したと報じられた。 キム・テヒョ国家安保室第一次長は緊急記者会見で「北朝鮮が最近7回目となる核実験のための起爆装置を実験したことがわかった」とし、「米韓両国は北朝鮮の脅威な行動に即時に対応することを決めた」と伝えた。キム次長は「ICBMとSRBMを同時に発射したのは、米韓同盟に対する脅威の意味を示しているのと同様」と述べた。