ソフトバンクの料金プラン刷新で何が変わる? 3ブランドの特徴を整理
Y!mobileは値下げなしも、シンプルな設計に
Y!mobileの新料金プランは、2020年12月下旬に提供する予定だった「シンプル20」を改定した「シンプルL」と、「シンプルS」「シンプルM」という3つのプランで構成される。Y!mobileの料金プランは期間限定の割引やデータ増量などを特徴に打ち出していたが、新プランではこれらは撤廃。Sが3GBで月額1980円、Mが10GBで月額2980円、Lが20GBで月額3780円というシンプルな価格設定にした。 期間限定の割引やデータ増量を加味しないと、現在のスマホベーシックプランはSが3GBで月額2680円、Mが10GBで月額3680円、Rが14GBで月額4680円なので、新プランの方が安い。ただし現プランがバンドルしている国内10分の通話がかけ放題のサービスは、新プランでは月額700円のオプション扱いとなる。シンプルS/Mは、700円を足すと現行のプランS/Mと同価格となり、シンプルLに700円を足すと、もともと提供予定だったシンプル20と同価格となる。従ってY!mobileの新プランは値下げというより、通話無料オプションが選択なしも可能になったこと、追加料金なしで5Gに対応したことが改善点となる。 SoftBank on LINEとY!mobileはどちらも20GBプランがあり、データ容量はかぶっているが、前者はオンライン専用、後者は店舗でも契約を受け付けるという違いがある他、Y!mobileは家族割引または固定通信サービスとのセット割で500円の割引を受けられる。また小容量をカバーするのもY!mobileの役割となる。現在、Y!mobileのユーザー数は「600万に近づく勢い」(榛葉氏)だという。 同じ20GBプランでもSoftBank on LINEの方がY!mobileより800円安いのは、店舗運営などの「サポートコストを極限まで削減した」(榛葉氏)ため。ドコモのahamoが月額2980円で20GBの料金実現しているのも、同様の理由と考えると分かりやすい。