エリザベス女王のひ孫 ユージェニー王女の子どもが、ロイヤルの称号を持たないワケ
現地時間2月9日、第1子となる男児を出産したことを明かした、ユージェニー王女と夫のジャック・ブルックスバンク。ロイヤルウォッチャーたちは現在、ベビーの名前の発表を心待ちにしているところでもある。 【写真】英国王室の未来を担う総勢8人! エリザベス女王のひ孫たちのキュートな瞬間
赤ちゃんはエリザベス女王のひ孫で間違いなくロイヤルのはずだが、ロイヤルとしての称号は持たないそう。気になるその理由はとてもシンプルで、古くからの伝統に基づいている。
イギリスではロイヤルの称号は父方から受け継がれるもので、いわゆる一般人である父ジャック・ブルックスバンクは称号を持っていないため、ユージェニー王女との間に生まれた子も同じく称号を持たないというわけ。
英国王室に詳しい歴史家で作家のキャロリン・ハリスは、2018年10月に行われた夫妻のロイヤルウエディングに先立ち、「女王がジャック・ブルックスバンクに伯爵の称号を与えない限り、ユージェニー王女の子どもに称号が与えられることはありません」と『タウン&カントリー』誌に語っている。専門家の予想どおり、ジャックには結婚式当日に称号が与えらなかったため、庶民のままとなっている。
王室はこれまでも、こうしたシナリオをケースバイケースで扱ってきた。例えばアンソニー・アームストロング=ジョーンズは、エリザベス女王の妹マーガレット王女と結婚した際に、伯爵の称号を与えられた。その結果、子どもたちも伯爵と同様の肩書きを持っている。
しかし、女王の娘であるアン王女が最初の夫マーク・フィリップス大尉と結婚した時、マークには称号が与えられなかった。ハリスによると、「アン王女と大尉は、子どもたちに称号を与えることができた叙爵を、あえて辞退した」そう。
実際、王位継承順位の上位ではないロイヤルが我が子への叙爵を断ることは、ますます一般的になってきているよう。最近では、ヘンリー王子&メーガン妃が、息子アーチーに称号を与えないことを選んでいる。