年金は「平均受給額くらいもらえればいいや」と思っている30代男性です。平均額をもらうには年収がいくらであるべきですか?
年金の受給額の計算方法
公的年金の受給額は、加入期間と収入に基づいて計算されます。以下に計算方法を説明します。国民年金は加入期間に応じて受給額が決まり、満額×(実際の加入月数÷480カ月)で計算します。加入期間が短い場合は、受給額が少なくなる点に注意が必要です。 厚生年金は、平均標準報酬額に基づいて計算されます。計算式は、報酬比例部分=平均標準報酬額×(5.481÷1000)×加入月数です(平成15年4月以降に加入した場合)。 なお、計算式は実際に受け取る金額の目安であり、物価スライドや賃金の変動で修正されることがあるため注意が必要です。正確な額は日本年金機構のシミュレーションツールの活用をおすすめします。
年金を増やす方法
厚生年金に加入する期間が長いほど、将来の受給額が増えます。可能な限り会社員や公務員としてのキャリアを続けることで、受給額の最大化が可能です。 国民年金加入者の場合は、月額400円を上乗せして支払うと将来の受給額が増える「付加年金」制度の利用もおすすめです。付加年金は、月200円×付加保険料を納めた月数で計算されます。 また、年金以外の老後資金を増やすため、個人型確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAなどで資産運用を行うことも推奨されます。これにより、年金の不足分をカバーできるでしょう。 さらに、年金受給開始を繰り下げることで、受給額を最大42%増やすことも可能です。健康が許す限り長く働くことが、収入面でも精神面でもメリットとなります。
年金不足を補うための対策
老後の生活費が、公的年金の受給額だけでは不足しているという方も多いのではないでしょうか。老後の生活費不足を補うためにも、毎月一定額を貯蓄に回すことで、老後の資金を確保しましょう。30代のうちから貯蓄を始め、長期的な運用を目指すのが理想です。 また、つみたてNISAやiDeCoを活用して、投資信託や株式で資産を増やす方法もあります。リスクを抑えつつ長期的な成長を目指すのがポイントです。さらに、老後の生活費を予測し、現役世代のうちに無駄な支出を削減して生活基盤を整えることも重要でしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部