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郷ひろみ、新曲「ウォンチュー!!!」から滲み出るポップスターの威厳

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 郷ひろみが22日、通算105枚目となるシングル「ウォンチュー!!!」をリリース。本作は、歌唱も楽曲も郷らしいストレートな情熱とゴージャスなサウンドで、“ど真ん中のネオ歌謡曲”といった楽曲となっている。MVも本人との一夜限りのラグジュアリーなデート風な惹きのある世界観に仕上がっている。昭和、平成という激動の時代を常に日本の音楽シーンの最前線でポップスターとして駆け抜け、今も驀進中の郷が令和という時代に敢えて歌謡曲テイストの楽曲に挑戦。2020年のニューシングル「ウォンチュー!!!」を紹介しつつ、“最新形の郷”に迫りたい。 ■ポピュラーミュージックシーンを駆け抜ける郷の“ネオ歌謡曲”  「歌謡曲」というと、多くの人は昭和に流行した「メロディアスで歌詞が味わい深い曲」を想像するだろうか。郷は昭和から平成と、歌謡曲からバラード、時には洋楽カバー、「2億4千万の瞳~GO!GO!バブルリミックス~」など、さまざまなアプローチでポピュラーミュージックシーンを賑わせてきた。  今作は、ストレートに“歌謡曲”ではなく、“ネオ歌謡曲”と捉えたい。それは、「歌謡曲を現在の制作手法、サウンドで提示した」というだけではなく、楽曲や歌唱の随所から新たな表情がみられるためだ。  「ウォンチュー!!!」という景気のよい“ポップスター郷ひろみ”の掛け声の導入からの今作は、歌謡曲、ロックのエッセンスを軸に、ゴージャスなアレンジが煌めくなか、郷の真っ直ぐなボーカルが伸びやかに広がる。  そして、楽曲紐解くと、メロディは歌謡曲だからこその馴染み深さがあり、歌詞は<焦って 探って 誤魔化して>などでみられるように、効果的に韻を踏んでいる。歌唱はBメロでみられるような滑らかな歌い回しが印象的だ。間奏ではツインギターのバックで掛け声に近いコーラスワークが重なり活気がみなぎる。各パートのアレンジから、“奇をてらった”という感じではない、“歌謡曲を踏襲した上での新しさ”という温故知新を感じさせてくれる。  また、今作は令和という時代に敢えて歌謡曲テイストに挑戦したというが、あらゆる世代に受け入れやすい楽曲と感じる。筆者が新鮮と感じた点を一つ挙げると、Bメロの「Woo~」という伸びやかなコーラスと、<ゴー エン ストップ! ワッツゴーイノン!>というリズミックなコーラスという、対比したテイストのコーラスワークの融合だ。その中でレガートに歌唱する郷の絡みが、サビという楽曲の中でのトップギアへと向かう強力な“布石”という役割も担い、郷のサビの歌唱の爆発力をより映えさせている。  郷の代表曲には「お嫁サンバ」「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」のような、キャッチーなアップテンポチューンが数多くある。本作は、各時代を彩った郷らしい“ど真ん中”のポジティブエネルギーを網羅し、歌謡曲にさらなるポップエッセンスが散りばめられた令和の“ネオ歌謡曲”という最新形の郷の魅力を味わえるナンバーだ。また、カップリング曲「dreamer 1.2.3.」は、「コロナの状況が落ち着いたらコンサートでファンの皆さんと一緒に歌えたら」と、思って作られた曲という。 ■いつの時代もリスナーの心を掴んで離さない郷  まるで郷ひろみと「一夜限りのラグジュアリー・デート」を体験できるような「ウォンチュー!!!」のMVは、遊び心ある映像作品に仕上がっている。大都会の夜景をバックに、ホテルの一室でフォーマルな服を解く郷。そしてテーブルにはシャンパン。バーに移って女性との駆け引きのシーン――、楽曲を聴いてからMVを観たのだが、サウンドと映像の親和性が非常に高く、ここでも郷の魅力が味わえる。  映像からは、郷の女性に対する包容力や、歌唱、ダンスと、常に最高のパフォーマンスを発揮するために日々のトレーニングは欠かさないという郷の軽快なアクションが観られる。女性に移ろう男心、そしてポップスターとしての華が滲み出ている。それは、YouTubeで公開された「郷ひろみ『マイレディー』from『HIROMI GO SPECIAL CONCERT 2019“ALL MY LIFE”』@東京文化会館」スペシャルライブ映像から、ビッグバンド編成で、ラテン調のリズムに乗りタキシードを着こなし、紳士的でありながらもエネルギッシュなパフォーマンスからも感じることができる。  「ウォンチュー!!!」の歌詞にも綴られているように、<どっちもこっちもQUESTION>と感じることがある苦難な状況下の昨今、ゴージャスなサウンドと、リスナーの琴線の“ど真ん中”に響く郷の歌唱は聴き手を奮い立たせてくれる。昭和、平成、令和と駆け抜ける郷の最新曲「ウォンチュー!!!」の“!!!”の部分は、3つの時代を表しているのなのかもしれない。いつの時代も郷はリスナーの心を掴んで離さない。【平吉賢治】

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