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コロナと熱中症 教室はW対策 全熱交換形換気扇導入、快適室温キープ

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岐阜新聞Web

 新型コロナウイルス感染予防のため窓開け換気で多くの学校が教室内の高温化に苦慮する中で、岐阜県中津川市は小中学校に空調設備とともに設置している全熱交換形換気扇の三菱電機製「ロスナイ」を使い、感染予防と熱中症対策の両立を図っている。三菱電機中津川製作所(同市駒場町)が西小学校(同市駒場)で行った環境測定調査では教室の二酸化炭素(CO2)濃度は学校環境衛生基準を満たしており、市教育委員会は冬季を含めて年間を通じた快適な教室環境づくりに役立てたい、と考えている。  市は昨年度、全小中学校30校に省エネ対策に役立てようと空調設備とセットでロスナイを設置した。同製作所が夏季と冬季にいずれも1カ月間、併用による効果を分析するために同小学校で調査を行った。  国の学校環境衛生管理マニュアルでは、教室内の空気は児童生徒らの呼吸などで二酸化炭素の量が増加すると、同時に他の汚染物資も増加すると考えられるとしている。二酸化炭素濃度は1500ppm以下が望ましいとしている。  調査結果によると、ロスナイの使用によって二酸化炭素濃度は常に基準値以下で、粉じん量も基準値を下回った。一般的な換気扇とは違い、ロスナイは排気と給気を同時に行い、効率的な熱交換で教室内の気温を維持し、省エネ効果も高いことが分かった。同製作所によると、ウイルスに対する効果は明らかではないものの、二酸化炭素濃度の上昇を抑制しており、ウイルスの低減にもつながっていると分析している。  市内の小中学校は猛暑が続く17日に再開した。西小学校では新型コロナ対策で教室にある廊下側と運動場側にある4隅の窓を15センチ程度開けて換気を強化し、教室内を涼しい状態に保っている。小木曽誠校長は教室内が冷えすぎないように教員の判断で外気との入れ替えも行っているとし、「児童は心地よい体感温度で授業に臨むことができている」と効果を実感している。  市教委は窓開け換気の回数を減らすことにつながっているといい、インフルエンザが流行する冬季の換気に効果が高いとみている。担当者は「エアコン導入時のコストはかかったが、ランニングコストの面から取り返すことができると思う」と期待を込める。

岐阜新聞社

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