高配当人気! 日本株ETF17本「選び方のキモ」分配金利回り以外に見るべきポイントはコレ
主要ネット証券5社の新NISAで買われる東証ETFの中でもダントツで人気なのが、高配当の日本株に的を絞ったタイプ。配当利回りの高い50銘柄前後を比較的少額の資金でまとめ買いできる。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】 【表2点】高配当日本株ETF17本の利回りまとめ! S&P500や全世界株式に比べて日本株は人気の面で劣るが、根強いファンはいる。 東証ETF(上場投資信託)の中で個人投資家に好まれているのは、高配当の日本株に特化したものだ。 一覧表を見てほしい。まず高配当ETFの中でも単純な仕組みのもの(メジャーな配当関連のインデックス=指数に連動するもの)を中心に7本選んだ。 そして一番シンプルな日経平均株価かTOPIX(東証株価指数)に連動するタイプの東証ETFを10本。いずれも信託報酬、分配金利回りなどのデータとともにまとめた。 ■高配当株50銘柄入り 日本株の高配当ETFの中で、新NISAで一番人気なのは「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」だ。名前が長い。「日経平均高配当株50指数」に連動している。 このETFの仕組みについて、多くの東証ETFを設定・運用するシンプレクス・アセット・マネジメント運用本部マネージング・ディレクターの棟田響(むねたひびき)さんに聞いた。 「日経平均に採用されている225銘柄のうち、配当利回りの高い50銘柄が組み入れられています。流動性(売買代金)を踏まえて配分比率が決まります。 この50銘柄は予想配当利回りをもとに選ばれます。 見直し時には予想配当利回り25位以内の銘柄、現状採用銘柄で予想配当利回り100位以内の銘柄を優先しながら配当の様子を監視し、不適当なものは除外。流動性も考慮しています」 このETFの組み入れ銘柄上位を見ると、1位が武田薬品工業で比率は4.25%、2位が日本製鉄で3.93%、3位がアステラス製薬で3.91%、4位がJTで3.59%、5位がソフトバンクで3.43%といった具合(2024年8月30日現在)。