23歳・永田加奈恵、来季のツアー出場権獲得「やっと、あの舞台に立てる」 最終QT/国内女子ゴルフ
女子ゴルフ・ファイナルQT(最終予選会)最終日(29日、静岡・葛城GC宇刈C=6454ヤード、パー72)今年のプロテストに合格した近大出身の永田加奈恵(23)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算2アンダーの6位で来季の出場権を獲得した。72にまとめた永井花奈(27)=ServiceNow=が通算7アンダーでトップ通過。今季から主戦場を米ツアーに移し、メルセデスランキング71位でシードを失った吉田優利(24)=エプソン=は通算2アンダーの7位だった。 憧れの先輩にもらったエンジ色のセーターを着た永田が、18人が出場した今年のプロテスト合格組では最上位の6位で来季のツアー切符を手にした。初めてのQTを大崩れすることなく完走し、最終日は70をマーク。14位からジャンプアップした23歳は満足そうに笑った。 「上だけを見て、頑張りました。ショットはきょうが一番よかったです」 奈良・天理市出身で高校は兵庫・滝川二高に進んだ。1学年上に古江彩佳、安田祐香がいた2001年度生まれ。身長は古江と同じ152センチ。小柄でも高校時代から実力は突出していた先輩は目標であり、憧れだった。今年のオフに帰省していた古江と久しぶりに再会したときにプレゼントされたのが、試合でも着用していたエンジ色のセーター。「ほかにも何着かいただいて、すごくうれしかった」。メジャー覇者のスピリットを感じながらの4日間だった。 ツアー規定の改定で高3のときにプロテストの受験が可能となったが、「まだ自分の力じゃ無理」と近大に進み、腕を磨いてきた。2度目の挑戦でのプロテスト合格。「やっと、あの舞台に立てる。今はすごくうれしい気持ちでいっぱいです。1年目の目標はシード獲得です」。同い年の山下美夢有、西郷真央、そして古江の背中を追いかけるプロ人生が始まる。(臼杵孝志)