石破首相、就任後初の「お国入り」、地方創生で政権浮揚狙う
石破茂首相は30日、就任後初となる「お国入り」で鳥取県を訪れ、鳥取市で人口減少対策をテーマにした会合に出席した。講演で「どうすれば若者や女性に選ばれる地方をつくれるかが核心だ。都道府県や市町村、国が一体感を持ち、新しい日本をつくる」と語り、政権が重視する地方創生に力を入れる姿勢をアピールした。 また、首相は「地方から首都に集まるのは明治以来、国家の政策だ。これを変えなければ、国は変わらない」と強調。先の衆院選での大敗で少数与党に転落する中、地方創生などで成果を上げ、政権浮揚を図りたい考えだ。 首相は12月1日まで同県内に滞在する。8月に自民党総裁選への出馬表明を行った生家近くの和多理神社(同県八頭町)を参拝し、支援者らと交流する。石破家の墓参りなども予定しており、12月2日からの臨時国会での本格論戦を控え、英気を養う。