【解説】5歳~11歳へのワクチン接種承認へ 医師の見解「意義がある」「十分な議論と準備を」
今の水準で新型コロナウイルスの感染が拡大すると、来週には東京で1日あたり1万8000人の感染者が確認されるとの推計が発表されました。さらに、子どもの感染も急増していて、子どもへのワクチン接種も承認される見通しです。 【動画でみる】5~11歳の“接種”承認へ 医師の見解は
■「まん延防止」内容は?
19日、全国で新たに確認された感染者は初めて4万人を超え、28都道府県で過去最多を更新しました。亡くなった方は、15人確認されました。 20日も北海道で1437人、愛知で3074人と過去最多となりました。大阪は6000人前後となる見通しです。 19日の感染者が7377人だった東京では、どこまで増えるか心配な状況が続いています。東京都の感染状況を分析する会議では、専門家は次のように指摘しています。 国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師 「第5波の立ち上がりをはるかに上回るスピードで増加をしております。この水準が継続しますと、1週間後の1月27日の推計値は4.01倍の1日あたり約1万8266人と危機的な感染状況となります」 こうした事態を受けて、政府は東京など1都12県に21日から新たに「まん延防止等重点措置」を適用します。措置の内容は自治体ごとに異なりますが、東京都の場合は次の通りです。 都民へのお願いとして、「不要不急の外出は自粛。混雑している場所や時間を避けて行動してください」としています。不要不急の外出自粛は東京都独自の対策で、政府の対処方針には載っていません。なぜ加えたかというと「オミクロン株の感染力の強さを踏まえて、人との接触の頻度を減らすため」と担当者は説明しています。 さらに「不要不急の都道府県間の移動も自粛」を求めます。ただし、「対象者全員検査」制度を活用し、検査結果が陰性であった場合は除くということです。 この制度は、まん延防止等重点措置などが出た時に、対象者が陰性であることを確認できれば、制限を緩和できる制度のことです。都の担当者によると、PCR検査だと検査から3日以内、抗原検査だと1日以内、この期間内で陰性なら、都の外へ移動してもいいということになります。