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ジュリエット・グレコが遺した言葉「平和と自由のシャンソンは永遠です」

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婦人公論.jp

9月23日、フランスを代表するシャンソン歌手、ジュリエット・グレコさんが亡くなりました。享年93。歌手を引退した2016年、89歳の時に『婦人公論』で行ったインタビューを配信します――(構成=中川ヨウ 撮影=宅間國博) サンジェルマン・デ・プレのミューズ(女神)と呼ばれた * * * * * * * ◆夢のような誕生日のお祝い 「まだまだ歌えるじゃないか」と言ってくださる方は確かにいらっしゃいます。あと1年なら公演の予定を立て、やり遂げる自信もある。でも、満足のいく姿でステージに立てるかと考えたとき、ここで引退する決断をしました。 私の歌を愛してくれた皆さんに、お礼も言わずに辞めるわけにはいきません。そこで、ワールド・ツアーに出ることにしたのです。幸い、2015年に引退を宣言してから、いくつものコンサートを開催し、歌手人生を網羅したベスト・アルバム『メルシー』もリリースできました。 今年2月7日に89歳の誕生日を迎えたのですが、その日までの3日間はまるで夢のようでした! 2月5日は公共放送局のフランス・アンテールが、『グレコ・スペシャル』と題して、15人のシンガーが私のレパートリーを歌う公開生放送を企画してくれたのです。すばらしい歌を捧げてくれ、私もお返しに、夫のジェラール・ジュアネストが弾くピアノで新曲「メルシー」を歌いました。 6日には、ルーヴル美術館のサモトラケのニケ(勝利の女神)の前で歌を披露。ルーヴルで音楽会が開かれること自体、初めてだと聞きました。準備は大変でしたが、「まだ、新しいことをやれる」とも思えた。この発見は大変嬉しいものでした。 そして誕生日である7日には、パリ市立劇場でコンサートを開催。その終わりに、客席から「ジョワユーザニヴェルセール (英題ハッピー・バースデイ)」の合唱が起こり、「メルシー(ありがとう)」と「ブラボー(すばらしい)」が飛び交い、大きな祝福に包まれました。 歌手から身を引いたら、どんな感慨をもつか、まだ想像はつきません。きっと、妙な不思議な感じがするのでしょうね。

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