12月中旬にかけて中国地方は厳しい寒さ 山陰を中心に雪が多くなる 早めの備えを
ヒートショックに注意
寒くなると、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することによって、失神したり心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気などヒートショックが起こることがあります。 ヒートショックを防ぐためには、普段から、家の中で寒い所を知っておき、対策を心がけることが重要です。家によって間取りや構造に違いはありますが、家の中で寒い場所は、脱衣所・洗面所と感じている方が一番多いという調査結果があります。また、浴室は家の北側にあることが多く、日当たりが悪いことから、冬の時期は、浴室につながる脱衣所や洗面所も一段と寒く感じられるのです。 普段、過ごしている部屋が暖かくても、寒い脱衣所・洗面所に移動した場合は、特に注意が必要です。脱衣所・洗面所で寒さを感じると血圧が上昇し、その後、温かいお湯に入ると血圧が低下するなど、血圧の急激な変動をもたらし、ヒートショックを引き起こすおそれがあります。 そこで、ヒートショックを防ぐために、入浴前には、小型の暖房器具などを使って、脱衣所・洗面所を、暖かくしておきましょう。できるだけ、脱衣所・洗面所とお風呂場との温度変化がないようにするのがポイントです。 また、トイレも、5割以上の方が家の中で寒いと感じ、ヒートショックが起こりやすい場所です。トイレにも小型の暖房機を置いたり、暖房便座を設置したりして、なるべく暖かくしてください。
日本気象協会 中国支店 高田 尚美