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レジ袋の指さしシートをコンビニに贈る 聴覚障害者の女性が手作り、店側は快く設置

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福井新聞ONLINE

 小売店にレジ袋の有料化を義務付ける制度が始まったのを受け、マスクを着けた店員との意思疎通に悩む福井県鯖江市の聴覚障害者の40代女性が、指さすことでレジ袋が必要と店員に知らせる手作りのシートを同市内のコンビニに贈った。レジ袋の必要性を素早く伝えられ、新型コロナウイルス感染防止に有効だと考えだした。コンビニ経営者は快く設置に応じ、女性は「鳥肌が立つほどうれしい。これから買い物がしやすくなる」と喜んでいる。  福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に、女性が声を寄せた。事務局と無料通信アプリLINEのやりとりで「聴覚障害者や難聴者にとって、マスクで口の動きが分からず、コミュニケーションが以前よりはるかにとりにくい状態」と指摘。買い物の際、感染防止の観点から店員とのやりとりを早めに済ませたいと思っているのに「スムーズにできないことがとてもつらい」と打ち明けた。  そこで、レジ袋有料化を機に行動を起こそうと、近所のコンビニ「ファミリーマート鯖江宮前2丁目店」に手作りのシートを持参した。  ファミリーマートなどコンビニ各店は、制度開始を受け「レジ袋が必要」と知らせるためのカードを店頭に置いている。それでも指さすだけで済むシートに、同店経営者の米永洋行さんは「そこまでのアイデアはなかった」と感謝し、レジのテーブルに置くことにした。  この女性の提案を知った福井県聴覚障がい者センターでは、提示用カードを急きょ作製。センターのホームページに掲載した。同センターは感染拡大を受け、病院での意思表示パネルを作るなど対応してきたが「レジ袋に関しては気がついていなかった」と女性の対応に感心している。  女性は「提示カードが店頭のどこにあるか分からない場合もあるので、多くの店舗でシートとの両方を設置してもらえたらありがたい」としている。

福井新聞社

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