「脱炭素チャレンジカップ2021」最優秀はモリショウG
「脱炭素チャレンジカップ2021」が2月9日に開かれ、最優秀の「環境大臣賞グランプリ」には、大分県のモリショウグループ(本社・日田市)が選ばれた。この日は28団体のファイナリスト(決勝進出者)が、脱炭素社会に向けた活動をオンラインで発表し、5つの取り組みが環境大臣賞に選ばれた。(オルタナ総研・金子愛子) 脱炭素チャレンジカップ(主催:一般社団法人地球温暖化防止全国ネット)は、脱炭素社会の実現に向け、自治体や学校、企業、NPOなどによる地球温暖化防止の活動を表彰するもの。2011年に「低炭素杯」として始まり、2020年から「脱炭素チャレンジカップ」に名称変更した。 モリショウが表彰された「木質バイオマス発電を核としたSDGsへの取り組み」は、「木質資源有効活用」を進め、木質チップの製造と環境リサイクル機械の販売や、木質バイオマス発電、地域の公共施設などへの電気供給を行っている。これにより再生可能エネルギーによる電力の地産地消モデルを実現し、脱炭素化と森林資源の保護の推進を目指している。 同社は「電力の地産地消モデル」の実現を目指す。山林未利用材(間伐材・林地残材等)を活用した木質チップを燃料としたバイオマス発電で、市内の全小中学校や公共施設等に供給する。発電時に発生する温排水は農業への熱利用として、隣接するイチゴ農家のビニールハウスに供給する。 今回の「脱炭素チャレンジカップ2021」は144の自治体・企業・学校・非営利組織などから応募があった。ファイナリスト28団体が取り組みを発表した。受賞結果は次の通り。
「脱炭素チャレンジカップ2021」受賞者一覧
■環境大臣賞(5件) グランプリ:モリショウグループ(大分県)木質バイオマス発電を核としたSDGsへの取り組み 金賞(学生部門)学校法人誠心学園浜松開誠館中学校高等学校(静岡県)地球と未来を守れ!気候マーチで脱炭素社会を訴えよう! 金賞(ジュニア・キッズ部門)八尾市立曙川小学校(大阪府)輝く笑顔「みんなでつくるエネルギー教育」 金賞(企業・自治体部門)株式会社土谷特殊農機具製作所(北海道)究極のCO2排出ゼロの低温貯蔵庫「アイスシェルター(氷室)」 金賞(市民部門)NPO法人さやま環境市民ネットワーク(埼玉県)狭山市内各所で、市民参加のマイタウンソーラー発電所設置! ■文部科学大臣賞(2件) 社会活動分野:飯山市雪エネルギー検討会議(長野県)雪室を利用した地域の特色ある商品開発 学校活動分野:田中学園・緑丘学園ゼロカーボン委員会(茨城県)緑丘学園・田中学園「ゼロカーボンにむけた取り組み」 ■企業団体賞(10件) セブン-イレブン記念財団最優秀地域活性化賞:大牟田市立明治小学校(福岡県)大牟田ハッピータウンプロジェクト 美しいふるさとを未来へ残そう ユニ・チャーム 最優秀やさしさでささえる賞:佐賀市立鍋島中学校(佐賀県)使い捨てカイロで水路浄化と森づくりへ ニトリ 最優秀 夢・未来賞:宮城県農業高等学校 農業経営者クラブ(宮城県)「脱炭素」で作る被災地オレンジロード いのちをつなぐSARAYA賞:富士宮高校会議所(静岡県)マスマス元肥(ゲンピ)を使って富士宮を元気にしよう。 日本WPA 最優秀未来へのはばたき賞:せいわエコクラブ(大阪府)「水はどこから」 私たちのできる事を続ける! ユタコロジー最優秀チャレンジ賞:大分県立玖珠美山高等学校 地域産業科 チーム野菜(大分県)バークを活用した循環型農業への展開 SOMPO環境財団 最優秀わくわく未来賞:東京都杉並区立西田小学校(東京都)ユネスコスクール「NISHITA」の挑戦 ウェイストボックス CO2の見える化賞:愛知県立南陽高等学校 Nanyo Company部(愛知県)食品ロス削減で意識を変えるん脱炭素! オルタナ 最優秀ストーリー賞:株式会社音力発電(神奈川県)日本発・世界初の波力発電技術、「循環型波力揚水発電」の紹介 気象キャスターネットワーク最優秀市民・学校エコ活動賞:NPO法人足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ(東京都)民家を改造!オフグリッドハウス「松江の家」 ■審査委員特別賞:北越コーポレーション株式会社 関東工場勝田工務部(茨城県)バイオマスエネルギーの活用によるCO2ゼロへの挑戦 ■マクドナルドオーディエンス賞(2件):ソフトエネルギー研究ユニット(兵庫県)人と自然の豊かな関係をきづく脱炭素社会実現に向けて 同:せいわエコクラブ(大阪府)「水はどこから」 私たちのできる事を続ける!