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入り口でウイルスを排除…紫外線を照射する「クレンズポータル」で感染防止

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BUSINESS INSIDER JAPAN

新型コロナウイルス拡散防止対策の一環として、入り口に紫外線ライトで病原体を除去する装置「クレンズポータル」を導入する企業もある。 ニューヨークにあるマグノリア・ベーカリーは、細菌やウイルスを約20秒で排除するクレンズポータルを導入した企業の一つだ。 紫外線C波(UVC)は人体に有害とされているが、このクレンズポータルでは、安全とされている遠紫外線C波(far-UVC)を使用している。 アメリカでは、ここ数週間で少しずつ経済活動を再開しており、企業や店舗の中には、病原体を排除するためにハイテクなアプローチをとっているところがある。 入り口で細菌やウイルスを排除する装置が、ベーカリーやホームレスシェルター、オフィスなどに登場し始めている。ニューヨークにあるマグノリア・ベーカリー(Magnolia Bakery)は5月、Healthe社製の遠紫外線C波(far-UVC)を照射する「クレンズポータル」を導入したと発表した。Healthe社によると、この装置は約20秒で、皮膚や衣類、物に付着した細菌やウイルスを排除することができる。 NBCによると、北米アイスホッケーリーグ、ワシントン・キャピタルズのラーズ・エラー(Lars Eller)選手がワシントンDCにあるホームレスシェルターにHealthe社製のクレンズポータルを寄付したほか、バージニア州のデジタルマーケティング企業もUVライトを照射する装置を導入したという。 紫外線C波は、目や皮膚にダメージを与えるため、人体への使用は危険とみなされているが、Healthe社の装置で使われている遠紫外線C波は人体に安全だと言われている。コロンビア大学放射線研究センターによると、遠紫外線は目や皮膚の表面の細胞を貫通しないので、内部の細胞にはダメージを与えないという。 このようなUVライトが新型コロナウイルスを死滅させるのに十分な威力があるのか、疑わしい点が多かった。だが近くサイエンティフィック・リポート誌に発表される論文で、遠紫外線は約8分間で新型コロナウイルスの90%を除去可能だと述べられていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。コロンビア大学放射線研究センターのデービッド・ブレナー(David Brenner)所長による研究結果だ。 衛生管理に紫外線を使用するというアイデアは、目新しいものではない。病院や医療機関ではすでに使用されているし、PhoneSoapなどの企業はモバイルデバイスの除菌を目的に、ミニサイズの日焼けマシンのような商品を販売している。 新型コロナウイルスのパンデミックの中、企業はより安全な活動再開を目指しており、紫外線による衛生管理装置への関心が高まっている。さらに歯科医院では、Healthe社製のような遠紫外線のポータルに加えて、空気中や機器などの表面の殺菌にUV装置の使用を検討していると、CNBCが報じた。 調査会社ガートナーのAI担当シニアディレクター、ピーター・デン・ハーマー(Pieter den Hamer)によると、UV照射装置は、パンデミックの中で衛生管理を強化するために導入するテクノロジーの一つにすぎないという。 ドアノブなど頻繁に人が接触する表面を消毒する高度な清掃ロボットは、さらに注目を集めそうだ。そのようなマシンは、掃除ロボットのルンバよりずっと多くのことをできるだろうと、デン・ハーマーは語った。 「病院の治療室を掃除するときは、決められた場所を清掃するだけでなく、動き回ることができて、時と場合によって異なる場所にあるかもしれない物品をちゃんと識別できる清掃ロボットを使いたいのではないだろうか」 [原文:'Cleanse portals' that zap away germs with ultraviolet light are starting to appear as businesses begin to reopen amid the COVID-19 pandemic] (翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

Lisa Eadicicco

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