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承認欲求?自己肯定感?なぜ人は「マウンティング」をするのか

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ABEMA TIMES

相手より優位に立とうとする行為、「マウンティング」。もともとは動物界でお互いの序列を確認する行為で、それによってパワーバランスが保たれているとも考えられている。  人間界では、それが職場やSNS上で、相手より優位に立とうとする人が繰り出す言葉となって現れる。明星大学心理学部准教授の藤井靖氏は「一般的に心理学では自己肯定の低さ、あるいは承認欲求は、自分の立場が相手と比べてどうか評価されているかの不安に基づくものだと言われている。人類の進化の過程でも残されてきたもので、マウンティングをすることによって集団の統率を高めて、命の危険から自分たちを守る機能があった。攻撃は最大の防御ではないが、下に見られることを防いでいるとも言える」と話す。 【映像】オーディエンスのためにやってる!? なぜ人はマウンティングするのか?

 藤井氏によるとマウンティングには男女の違いもあり、男性は先輩後輩などの縦のつながりの中で、学歴・収入・キャリア・体力などを自慢する。一方、女性では友人など横の繋がりの中で、姿・持ち物・趣味・子ども・恋人のステータスなどで、様々なテクニックを駆使で行われるようだ。  さらに自分の方が上だと思っている男性が女性に上から目線で解説・アドバイスをする「マンスプレイニング」(man(男)+explain(説明する))という行為もある。

 4月に結婚・出産を公表した元AV女優で漫画家の峰なゆか氏は「“元AV女優”という存在は標的にされやすく、私もたくさんされてきた。そして、育児界隈も、無痛分娩がどうとか、母乳がどうとか、様々なマウントがある。“育児大変”みたいなことを言うと、“これからがもっと大変だよ”と言われる。だから私の場合、元AV女優と出産・育児という“悪魔合体”で、“元AV女優の子供なんてかわいそう”みたいなことを毎日言われている」と明かす。

 一方、オンラインサロン「田端大学」塾長の田端信太郎氏は「お産についていえば、“痛い思いをして産んだ方が上だ”みたいなマウントもあれば、“いまだに無痛じゃないの?バカじゃない”みたいなマウントもあり得る。つまり、マウンティングは文脈、感じた方の問題でもある」とした上で、「マウンティングをしなかったら世の中は進化しないと思う。例えば“いまだにハンコを押すために出社してるの?”と言われた方は、ある意味マウントされていると感じると思う。しかし、そこで“我が社もやばいですよ。課長、部長、社長”と訴えようとする気持ちが、その会社を進歩させることになると思う」と指摘した。

 プロデューサーで慶応義塾大学特任准教授の若新雄純氏は「藤井先生の説明は、あくまで一対一の場合の話をしているが、“オーディエンス”の存在も重要だと思う。教室の中で誰かがマウンティングをしたり、されたりしているのを見て、力関係を把握することもあると思う。僕らはそういう観察するのが好きなんだと思う。このオーディエンスの存在を忘れて語ってしまうとずれていってしまうと思った」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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