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【桜坂劇場・下地久美子の映画コレ見た?】「淪落(りんらく)の人」文化超え育つ思いやり

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沖縄タイムス

 アンソニー・ウォンといえば、香港映画界の歴史的名作「インファナル・アフェア」でのウォン警視役。特に、ウォン警視絶命のシーンは衝撃。みんなが大好きなウォン警視が死んだショックを、激しく胸に刻む名シーンだった。あの手法は、その後韓国映画でよく見られる。  その、名優アンソニー・ウォンに「ノーギャラでも出演したい」と言わしめたのが本作。アンソニーが演じるのは、香港で1人暮らしする半身不随の中年おじさん。狭い部屋に、言葉の通じないフィリピン人の家政婦を住み込みで雇い、厳しく管理している。  映画は2人の生活と、やりとりを描くだけだが、それはつまり、思いやりと愛が生まれ、育つ姿。形のないはずの愛の姿がはっきりと見える。 自分を大切にしすぎる現代の風潮に、涼やかな調子で「待った」をかける良作。(桜坂劇場・下地久美子)  ◇同劇場であすから

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