パンク修理後またパンク!?タイヤチューブの交換時は噛み込みに注意!!
チューブタイヤがパンクしたときには、パンク修理もしくはチューブ交換が必要だ。また、減ってしまったり、古くなったタイヤの交換時には、そのついでにチューブやリムバンドを交換する機会がある。そんな作業時に「あれっ!?またパンク……」なんて経験をしたことがあるサンデーメカニックは少なくないはずだ。注意深く作業進行することで、つまらないトラブルを巻き起こさないで済む。パンクを再発させないテクニックに注目してみよう。 【画像】タイヤチューブの交換作業をギャラリーで見る(15枚) 文/Webikeプラス たぐちかつみ
山が残っているから大丈夫!?それは間違い
中古車購入からの再登録時には、様々な部分のメンテナンスが必要になる。「山が残っているから」とか「溝があるから……」との理由だけで、古タイヤを使い続けるのは絶対にやめた方が良い。まるまる山は残っていても、山がカチカチに硬かったり、サイドウォールにヒビが入っているようなタイヤも、早めに交換しなくてはいけない。タイヤが原因で転倒することもあるからだ。また、タイヤの中に隠れていて、普段は見えないタイヤチューブやリムバンドの存在も忘れてはいけない。タイヤ交換毎にインナーパーツを交換するのが理想的だが、タイヤ交換2回に1回は、チューブ&リムバンドも交換するように心掛けよう。
使い易い工具を揃えて効率良く作業進行しよう
タイヤの脱着やパンク修理の際にも、作業性が良くなる専用工具はたくさんある。タイヤレバーひとつにしても、様々なメーカーから様々な商品が発売されていて「これが絶対に使い易い」といった商品は、人それぞれ。タイヤサイズやリム径によっても、タイヤレバーの使い易さが異なるからだ。アルミリムはもちろん、鉄リムでも、リムプロテクターがあると思い切って作業することができる。エアーバルブを取り外すバルブツールも必ず必要な専用工具のひとつである。タイヤ脱着作業時には、井桁作業台があると圧倒的に作業性が良くなる。木枠などが手元に無い時には、ほぼ同サイズの古タイヤを台にして作業するのが良いだろう。
しっかりビードを落としてからタイヤを取り外そう
エアーバルブを抜き取る時には、一気にバルブを緩めるとバルブ本体を吹き飛ばしてしまうことがあるので、抜き取り直前で少々待ち、充填されたエアー圧が低くなってからバルブを取り外そう。タイヤレバーを掛けてビードを返す時には、そのレバーを掛けた箇所と真反対側(180度反対側)を両ヒザで押し込むことで、レバー側のビードに余裕が生まれてビードを返しやすくなる。このヒザを使った段取り作業は極めて重要だ。タイヤをリムから外す際にも、スプレーボトルに石鹸水を入れてタイヤビードに吹き付けることで、驚くほど作業性は良くなる。