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簡単組み立て段ボール診療室、新型コロナで脚光 震災・原発事故きっかけに開発、福島のメーカー

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 2016年の熊本地震では、熊本県宇城市の避難所に授乳室などとして設置されたほか、18年の西日本豪雨では岡山県倉敷市で仮設トイレ設置用の空間として活用。昨年10月の台風19号では、浸水被害を受けた福島県本宮市の病院で使われた実績がある。もともと診療に使っていた部屋が浸水したため、病院内の食堂に段ボール診療室を設置。今年2月まで利用されたという。  今年に入って海外進出も果たした。内戦が続くシリアからギリシャに逃れた難民の避難所としても使用された。より大きいサイズとして作った12平方メートルの空間に3段ベッドを4台設置し、女性12人が生活している。石沢さんは「女性たちに『暖かい』と喜ばれ、海外まで持って行ったかいがあった」と振り返る。  簡易型診療室のほかにも段ボール製ベッド「簡段(かんだん)」も売り出した。12個の段ボール箱を組み合わせて一つのベッドになる。災害の避難所となる体育館などで避難者用のベッドとして活用され、床のほこりに悩まされることなく、寒さもしのげるという。

 今年4月には、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新たに、スタンド付き飛沫(ひまつ)防止パネルを新たに開発した。段ボール製の枠にペットボトルにも使われる「PETフィルム」をはめた。既に福島県庁や須賀川市役所などの行政機関や、銀行など企業の窓口でも使われ、約7千枚を出荷した。アクリル板に比べて軽く、価格も約3千円と安く抑えられている。リサイクルできる素材で環境にも配慮しているため、需要が高まっているという。  パネルが設置されている福島県政相談センターの担当者は「軽くて安くて便利。県民からの評判も上々だ」と語った。神田さんは「現場の苦労を軽減する一助となる製品をこれからも開発していきたい」と話している。

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