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米の返礼増える 価格、利便性に支持 ふるさと納税

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日本農業新聞

 ふるさと納税が米の入手方法として存在感を高めている。利用者増加に伴い、各地の自治体や米産地はふるさと納税をPRの場として重視する。1回の寄付で何度も届く定期便などで利便性を高め、固定的なファンを生んでいる。  農水省が2、3月に行ったインターネット調査では、米の入手方法(複数回答)としてふるさと納税を選んだ人は5・4%で、5年前と比べて3・5ポイント増えた。米穀店(4・7%)を上回っている。価格や利便性、品ぞろえの充実が理由に挙がった。  毎日食べる米は人気の返礼品で、ふるさと納税サイトで特集が組まれている。自治体はスーパーなどで手に入りにくいこだわり米や、複数品種の食べ比べセットなどを用意しており、寄付で全国各地の米が楽しめる。重い米が自宅に届く便利さも支持される理由だ。  岩手県奥州市は、米だけで約50種類の返礼品をそろえる。2万円を寄付した場合に20・6キロの「ひとめぼれ」など容量が多い米や定期便、ブランド米「金色の風」、江刺地区の特別栽培米「ひとめぼれ」(江刺金札米)など種類が豊富だ。容量も幅広くそろえる。  返礼品を扱うJA岩手ふるさとによると、5キロが3回届く定期コースなどが人気。リピーターも多いため返礼品の出荷は年々増えており、ネット販売への波及効果もあるとみる。「新潟などに比べ米産地としての知名度が低い。ふるさと納税を通じてまずは食べてもらい、ファンになってほしい」という。  同市のJA江刺も「江刺金札米」を定期便や鮮度を保てる真空パック包装とし、多様なニーズに合わせる。「ふるさと納税の集客力は大きい」とPR効果を期待する。  山形県寒河江市は、新型コロナ禍で外食を中心に需要が落ち込む「はえぬき」を返礼品にした緊急支援品を設けている。返礼品を扱うJAさがえ西村山によると、例年大型連休のある4、5月が書き入れ時だが、今年は地元の道の駅など休業した影響などで米の販売は落ち込んだ。寄付は集まってきており、「毎年、わが家の食卓を支えているのは寒河江の米。農家の皆さん頑張ってください」などのメッセージが寄せられているという。

日本農業新聞

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