UA×AAAMYYYが音楽対談。作詞は「自分で自己肯定するために…」
シンガーソングライターでトラックメイカーのAAAMYYYが自身のルーツが楽曲制作、ライブへの想いなどを語った。 AAAMYYYが登場したのは6月11日(土)に放送されたJ-WAVEの番組『WOW MUSIC』。同番組の6月のマンスリープレゼンターはUAが担当しており、この日はAAAMYYYをゲストに招いて音楽談義を繰り広げた。
交換留学で知ったM.I.A.
まずはAAAMYYYの音楽のルーツについて尋ねることに。長野県の山奥で育ったというAAAMYYYは姉の影響で小学3年生のころからピアノ教室に通い、中学に入るころには父親が買ってきたギターを練習するなどして音楽に触れていったそう。 UA:曲を作り始めたきっかけは? AAAMYYY:それこそずっと田舎にいたので全然そんな気にならなくて。高校もすごい遠いところに行くことになって、始発が間に合わなくて下宿とかしていたんです。高校の途中で交換留学みたいなものがあって、それでアメリカのプリンストン大学というところで日本の高校生と向こうの高校生が混じり合って交流するみたいなときに、M.I.A.とかあのへんを教えてもらってすごくハマったんです。 UA:いきなり? AAAMYYY:いきなり(笑)。いままで聴いていたものと全然違うのを教えてもらって。高校生のときは軽音部にも入っていました。 UA:そのときは鍵盤ですか? AAAMYYY:自分にどれが向いているかわからなくて、全部やったんです。一応女の子3人組のバンドとかをやって何曲か作ったりしていました。 UA:M.I.A.的なラップとかもやってたの? AAAMYYY:それはなかなかできなくて「どうやるんだろう?」と思っていましたね。まだDTMと出会ってなかったからドラムの打ち込みもわからないし「生ドラであんなのできないわ」ってなっていたんですけど、大学に行ってカナダに留学したときにMacBookを持っていっていて。そうしたらGarageBand(音楽制作アプリ)入ってるじゃないですか。GarageBandを開いたら、打ち込みができることを知ったんです。そこから本格的に作曲を始めました。 複数のツールを使って曲作りをするというAAAMYYYには、独学で音楽を学んだからこその強みがあることを明かした。 AAAMYYY:いろいろな人に「そんなアイデアなかったわ」というのはけっこう言われます。音大とかを出られたコードがしっかりわかるような人が作るコード感というのは、ちゃんと形式にのっとったものというか知識があるなかで作るけど、私は逆にそれがないのでそういう知識を無視して、普通だったらあり得ないところに音を持っていくことができるのが「いいな」って言われて。じゃあよかったって(笑)。 UA:今後も特にそこを自分で意識的に勉強しようとかは思ってない? 自然に身についていくのでいいかなっていう感じですか? AAAMYYY:そうですね。自分自身はもしかしたらそれでもいいのかもと思っていて。その代わりちゃんとしたコード感とかコードのなかにも遊びを入れたい、みたいなときは「弾ける人」を召喚します。だからTENDREしかり、来てもらって「これはどう?」とか「ここの部分はこの音を入れたら安定するよ」とか教えてもらって入れてます。