骨を刺激で丈夫にする!「骨コツコツ体操」足踏み&手と腕
骨の健康のため規則正しい生活とバランスの取れた食事―。加えて1回1分たたくだけで骨形成が促されると教えてくれたのは、『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』の著者であり整形外科医の中村光伸さん。先日お届けした「膝コツコツ」体操に続き、骨を丈夫にするためのメソッド・コツコツ体操「足踏みコツコツ」をご紹介しよう。
骨は刺激で丈夫になる!
筋肉を鍛えるのと同様、骨も負荷をかけると骨づくりが活発になる。しかもコツコツと小さな振動を与えるだけ!ポイントは大きな骨の縦方向に、筋肉が薄い場所で刺激を与えること。体操はひとつが1分程度。一度にまとめてでも、何回かに分けて行なってもOKだ。
■立ってその場で「足踏みコツコツ」
真っすぐに立ち、両足を交互に動かして、その場で足踏みをする。足を地面につくときは、かかとから落とすようにして、骨に振動を伝える。1クール10回、1日合計100回を目安に! 姿勢を正して、その場で足踏みをする。背すじを伸ばすことで、上半身の負荷がかかり、効率よく骨に刺激を与えることができる。
NG! 姿勢が悪いと効果は半減! 前のめりの姿勢で足踏みをすると、足が高く上げられず、上半身の負荷がきちんと足に伝わらないので刺激が少なくなってしまう
■オプションをプラス!「手と腕コツコツ」
余裕があったら、腕の体操も加えてみよう。両手のひら同士をぶつけ合わせたり、上腕をまんべんなくたたいたりして、前腕と上腕、腕全体に刺激を与える。それぞれ10回ずつを目安に! 椅子に座り、胸の前で手をたたく。ポイントは手のひらの下側の硬い部分をぶつけること。指先だと骨への刺激が期待できない。また、ひじ以外の上腕を、場所を変えながらまんべんなくたたいても。たたく手は、こぶしの手のひら側でも小指側でもOK。左右同様に。 日々のちょっとした身体へのケアが将来の健康へもつながる。すぐに始められる「コツコツ体操」で骨活をスタートしよう! 今回の話を伺った先生 中村光伸さん 光伸メディカルクリニック院長。整形外科医、医学博士。近年、注目の若返りホルモン「オステオカルシン」の研究を進め、骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき体操」を考案。近著に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)がある 撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/木下庸子(プラントオパール) モデル/佐藤 純 構成・原文/山村浩子