“ご意見番”武蔵丸、最後の苦言メッセージ「13勝2敗の準優勝で横綱は正直甘いよ」「大関だって表面上の数字だけで昇格させちゃうから…」
大関琴櫻が初優勝をしたね。おめでとう! 豊昇龍との千秋楽結びの一番、大関同士の相星決戦で、14勝1敗。息子のジョーイが琴櫻の大ファンで大喜びだったよ(笑)。 【貴重写真】「わっ、若すぎる…」30年前、初優勝23歳の武蔵丸&「力士なのに…腹筋がエグい」千代の富士“まるで彫刻”の肉体などすべて見る(25枚超) 福岡からの帰りの飛行機が、たまたまお父さんの佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)と一緒だったんだけど、「おめでとうございます!」と声を掛けてちょっと話をしたんだ。パパも本当に喜んでいたなぁ。思わず泣いちゃったんだって? それはしょうがないよ、いいよいいよ。
「13勝2敗が起点になるのは甘いよ」
優勝した琴櫻が来場所は綱取り場所になるのは当然だけど、負けた豊昇龍も綱取りになるとの見解みたい。13勝2敗の準優勝が起点になるのは甘いよ。やっぱり優勝を綱取りの起点にしないと。成績さえ上げれば、いつか近い将来に横綱になれる存在なんだから、先に話が進んじゃうのはどうかと思うよ。まず結果を出してから議論すればいいとも思うんだ。 大関昇進もそう。表面上の数字だけで昇進させちゃうから、みんな昇進後に苦労する。霧島も御嶽海も正代もそうでしょ? その点、貴景勝は大関復帰が叶わないとなった時点でスパッと引退した。ある面、「大関という価値のプライド」を保ってくれたんだと思う。じゃなきゃ、まだ28歳だもん、落ちてからもまだまだやれたかもしれないよね。
「平戸海はあと10キロ欲しいかな」
今場所の琴櫻は前に出ているのがよかった。手足が前に出ていて反応がよかったよな。相手が攻める前に、前に出て技も出せる。最後の塩を撒く前の、気合の表情も一段と凄味があった。その気合が相撲にも出ていたんだ。 新大関だった大の里は9勝6敗に終わった。4日目の阿炎戦で負けてから、どこか狂ってしまった感じかな。せっかくの体があるんだから、自分の相撲を取り切ればいいのに、相手の相撲に合わせちゃう。だからヤラレちゃうんだよ。まだ相撲が遅い。師匠(元横綱稀勢の里)と同じだよ~。 前頭筆頭の平戸海は4勝11敗と大負けしちゃったけど、やはり上位であの小さな体だと厳しいよね。頑張っているのはわかるんだけど、どうしてもハンディがある。上位陣は重い人ばかりだから、体重負けしちゃってるんだ。あと10キロは欲しいところかな。 終盤戦まで優勝争いに名を残していた隆の勝は、11勝4敗で敢闘賞を受賞したけど、また緊張したかな? 7月の名古屋場所では横綱照ノ富士との優勝決定戦まで進んだし、初優勝は近いかもね。 前頭8枚目の豪ノ山が11勝と頑張った。もうちょっと自分の相撲をはっきりさせれば伸びると思う。当たりが弱くて、まだフワフワしてる感じなんだ。今後、この点を磨いていけば重みも増して、もっと上に行けるはずだよ! 場所中に40歳を迎えた玉鷲。勝ち越したねぇ。マイペースでやっているところが一番いい。体つきも張りが落ちていないし、今までコツコツやってきたものが出てるんだよね。これからもマイペースでやっていけばいいよ。 ケガで落ちていて今場所は再入幕した尊富士だけど、10勝5敗に終わった。前頭16枚目の地位だったから、もうちょっと勝てるかな? と思っていたんだけど、あまりいいところはなかったな。新入幕で初優勝した勢いと比べて物足りなかったんだ。あまり動きがよくなかったよね。上半身に比べて脚が細いし、今後も脚のケガがちょっと心配……。 今年最後の本場所が終わったけれど、最後は大関同士が締めてくれた。この1年を振り返ると、誰が優勝するのか、ヒーローになるかがわからなくて面白くもあったよな。
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