大阪・花博跡で夜空突き抜ける一夜限りのレーザー光線輝く
大阪・花博跡で夜空突き抜ける一夜限りのレーザー光線輝く 撮影:岡村雅之 音楽:GISO THEPAGE大阪
大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地で10日、夜空に照射されたレーザー光線の演出を楽しむ「光の花桟敷」が開かれ、詰めかけた区民らが幻想的な光のショーを満喫した。3回目を迎えた今年は鶴見ウインターフェスティバルと題して、正午から午後8時まで多彩なイベントが展開された。市内東部の冬の風物詩に育ちつつあるようだ。 【拡大写真と動画付き】地下鉄の接近音は「つるみちょくち~」を表してた? 長堀鶴見緑地線
8歳男児は「けむりに映るレーザーがきれいかった」
鶴見緑地を夕闇が包み込んだ午後5時30分。花桟敷の舞台にスモークが漂い始め、光のショーが始まった。クリスマスソングのドラマチックな歌声に合わせて、レーザー光線が変幻自在に夜空を舞う。 あちこちで歓声が響く。観衆は感動しながらも、スマホの撮影にも忙しい。ショーの演出時間は1回5分間。8時まで30分ごとに6回上演された。 終わったばかりのレーザーショーの感想をうまくまとめるのは、むずかしい。家族4人でやってきた8歳男児は必死になって言葉を探りながら、「けむりにレーザーが映るところがきれいかった」と、束の間の美しさを繊細に表現してくれた。
ピクニック感覚の4世帯親子グループも
4世帯で誘い合ってやってきた鶴見区の親子グループは、シートを敷いてピクニック感覚で、レーザーショーを楽しんだ。30代の父親は、タコ焼きをパクつきながら「去年も来ました。親子で気軽に参加できるイベントは歓迎します」と満足げだった。 同級生の子どもつながりで、親同士も仲良くなったという。「鶴見区はスーパーや学校が近くにあり、鶴見緑地のような遊び場にも困らない。子育て家族には住みやすいですね」と話していた。 3回目を迎えた今年は鶴見ウインターフェスティバルと題して、正午から午後8時まで多彩なイベントが展開された。夏場は子どもたちが水浴びをして遊ぶ噴水広場には、光のクリスマスツリーが登場。光の花桟敷と並行して、公園内でサンタが子どもたちにプレゼントを手渡したほか、咲くやこの花館が午後9時まで開館時間を延長して、「ウインター・ナイト・ガーデン」を開催。鶴見区役所担当者は「冬の夜の鶴見緑地を周遊して、新しい魅力を発見してもらえれば」と期待を寄せていた。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)