地産地消レストラン、絵画教室にスパ、野外シネマまであるロスカボスの有機農場「フローラ・ファームズ」を訪ねて
農場では土壌を破壊しないよう細心の注意が払われ、栄養価の高い堆肥や有機残骸を混ぜ込んだ土が使用されている。害虫駆除には唐辛子やニンニクエッセンス、ハーブなど、ナチュラルな素材を取り入れている。 ロスカボスでは年間350日以上も晴天が続くという。乾燥した大地で野菜を育てるには大変な苦労があったそうだ。しかしフローラ・ファームズは、シエラ・ラグーナ山脈のふもとにある水脈を発見、発掘して自ら灌漑施設をつくった。こうしてファーム内で見事な循環を生み出したのだ。世界でも稀少なこの成功例を視察するため、さまざまな人びとが視察に訪れているが、なんとファームの姿勢に共鳴した人気バンド「マルーン5」のボーカル、アダム・レヴィーンなどハリウッドセレブが、ここで結婚式まで挙げたというから驚きだ。ロスカボスを観光する際は、こんな新しい農場のあり方をじっくり見学するのも悪くない。 Flora farms https://www.instagram.com/florafarms 協力:ロスカボス観光局 photo:かくたみほ text:仁田ときこ