【官邸キャップ解説】「うすうす思い出してきた」盛山文科相 今後どうなる? “統一教会”との関係めぐり
■更迭は? どうなる盛山文科相
藤井キャスター 「そんな発言をした盛山文科相は、責任をとることになるんですか?」 平本キャップ 「岸田首相は、教団側と『いまは、関係がない』と続投させる考えです。自民党幹部の1人も『大丈夫』と言っています。党内も多くの声が『辞める必要はない』というものです。 ただ、先行きは見えないと思います。理由は2つです。 1つ目は、盛山文科相が後手後手の説明にまわっているという点です。 『うすうす』発言に代表されるように、自分で調べて積極的に説明するという姿勢が見えてきません。ある閣僚経験者は『新しい疑惑が出たら持たない』と話しています 2つ目は『解散命令請求の担当大臣である』ということです」
平本キャップ 「政府は、教団に対する解散命令請求を、いま出しています。盛山文科相は『選挙の応援は受けていない』と話していますが、元信者からは『過去に関係があった盛山文科相では今後、教団側とは闘っていけない』という声が出ています。 担当大臣だからこそ、ほかの閣僚より重い責任が問われると思います」
■続投方針? 岸田首相の狙い
藤井キャスター 「岸田首相は、続投させようという方針なんですね?」 平本キャップ 「いまのところ、そうなんです。これも2つの理由があると思います。 1つ目は、政権はいま、政治資金の問題を抱えています。すでに昨年末に4閣僚が辞めていますが、さらにこの問題で大臣が辞めれば『政権は持たない』という声もあがっています。
もう1つは、対教団側に『強い姿勢』で臨みたい、という考えがあるようです。 担当大臣の更迭となれば『政権の教団側への姿勢が弱まった』とみられる懸念を持っているそうです。ある政権幹部は『解散命令請求の手続きを、強い姿勢で進めていかなくてはいけない』と話しています。 通常国会は始まったばかりですが、ある政府関係者は『また、新たな問題が出てきた』と頭を抱えています」