厚生年金「ひとりで月30万円以上」の高額受給者は?年金だけで生活できる世帯の割合もチェック
「国民年金(基礎年金)のみ」の平均受給額は月額いくら?
続いて、国民年金のみを受給する方の平均受給額を見てみましょう。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 ご参考までに2024年度の国民年金の満額は月額6万8000円です。 この平均額を見ると、国民年金のみで老後の生活費を全てカバーすることは容易ではなく、貯蓄や私的年金などで老後生活に備えておく必要があるとわかります。
58.3%の高齢者世帯が「年金だけで生活できない」
では老後、公的年金・恩給のみの収入で生活できる世帯はどれくらいあるのでしょうか。 2024年7月5日、厚生労働省より公表された「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」を見てみます。 公的年金・恩給のみの収入で生活できる世帯は、41.7%であることが明らかになりました。 高齢者世帯の約6割は、年金以外の収入で生活費を補っていることがわかります。リタイア後も働いて収入を得る世帯や、あるいは現役時代に準備していた私的年金を受け取っている世帯もあると考えられます。 たしかに、定年年齢や再雇用を取り巻く制度改正が次々と進められるなど、定年が近年は高齢者が働きやすい環境が整いつつあります。しかし、体力面や健康面を考慮すると、労働収入を軸に置くのはリスクといえるでしょう。 こうした現シニア世代の暮らしぶりを参考にして、現役世代の人たちは老後に向けて年金収入を補填するための資金を確保していく必要があります。
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